【中国回想録・34】親と北京旅行(1)
やはり90年代前半の、留学から帰って仕事をしていた頃のことです。親子で旅行する機会もなかなかないからと、北京旅行を計画しました。費用は全額プレゼントだったら子供として格好いいですが、現実的にはそうもいかず、航空券と滞在費か何かで分担しました。3泊4日の行程で、初日はまず成田空港から午前便の航空機で北京へ。↓空港使用料のチケットです。(今は無くなったそうですね。)到着場所に待っていたのは、知人の奥さんのご兄弟にあたる方でした。旅行ガイドを職業にしていましたが、元々はお医者さんだったそうです。詳しい事情は分かりませんが、89年の天○門事件のどさくさで医療に従事しない(できない?)期間が出来てしまい、手術の腕が鈍って(ブランクがあるとダメだそうです)復帰が不可能になって現在に至る…とのことです。でも、いろいろあったことを感じさせないくらい、明るくて人当たりのいい方でした。さて、午後は天壇公園へ。「午前便で午後天壇」は当時お決まりのパターンでしたが、団体行動と違って(3人でしたから)進行がスムーズで驚きました。(この旅行中ほぼそういう傾向でした。)←業者的表現?(^_^;)夕食後、街の中心部を散策していると、通りの向こうから、現地の中年女性の二人連れが腕を組みながら、一見楽しそうに走ってきました。我々親子の前で立ち止まって手を伸ばして…何の用だろう?と思って話を聞いたら、物乞いでした。「ずいぶん明るい物乞いなのね。!?」母がびっくりしてました。