もう37週(正規産と呼ばれる,いつ産んでもいいよという時期。
37週に入ると予定日より早く産まれても「早産」とは言わない)なので,
医者からも「バンバン動いてください」と言われた。
バンバン動いて陣痛を呼ぶというか,まぁ早く産む為の準備に入る。
そういう時期に入ったし,結構周りでは血圧が急に上がったりなどなんらかの理由で
38週あたりで入院することがよくあっているので,私もいよいよノンビリして
いられないなぁという気持ちが出てきた。
といっても,やっぱりノンビリしているけど(笑)
そこでどのブログ(いくつかやっているので)に書こうかなと思ったけど,
ここ楽天ブログは規制されていないので男女誰でも見れるので,ここに書くことにした。
それは不妊に悩んでいる人のこと。
たぶん産後はそれどころではなくなるだろうし,結構妊娠中のことは忙しくて
忘れる人が多いみたいだし,なかなかこの話題に触れる機会はないので私自身も
忘れないために書こうと思う。
現在,マタニティビクスという妊婦のエアロビクスに行っているがそこで
知り合った仲間の約半数(!)が不妊治療をしていた。
なんとその数の多いことか!と驚いたが,妊婦の集まりというのもあってか,
皆さん辛かった時期のこともカラっと話してくれる。
でも治療中は精神的にも金銭的にも辛かったそうだ。
私なんて想像するだけでも涙が出てそう。
ここに書きたかったことはその治療をしていた方々が言っていた「治療をして
よかった」という言葉を伝えたかった。
不妊治療すれば100%妊娠出来るわけではない。
しかも女性側だけが原因とは限らないし,男性側が原因であることも多く,
その治療を始めることによって夫婦の危機もありえるのだ。
夫婦で相当な覚悟がないと,この不妊治療は出来ない。
しかも100%受精するという訳ではない治療に時間とお金も相当かかる。
お金のことばっかり考えていたという方もいた。
しかし,彼女たちが口を揃えて言うのは「やってよかった」。
確かに現在妊娠しているからそう思えるのよ,とおっしゃる方もいると思うが,
彼女たちによれば「これだけやって出来ないとわかれば,諦めもつくし,
次の人生を考えることが出来る。でもやらなかったら,やってみればよかったと
いう後悔をし続けるかも知れない」と言っていた。
『やらずに後悔するよりも,やって駄目だったらあきらめがつく』というのは,私が
常日頃思っていることだが,不妊治療はそうそう簡単に踏み切れるものではないと思う。
だからこそ,妊娠出来た現在,彼女達は「まだやっていなくて悩んでいる人が
いたら勧めたい」という言葉が出てくるのだろう。
時々,自然妊娠でない妊娠を否定もしくは差別する方がいらっしゃるが,
科学が進んだ現代においてそんなことを思う方がナンセンスだと,私は思う。
少子化は「女が子供を産まない」と女性を批判するむきもあるが,先進国は
少子化なのだ!ということをちゃんと認識してほしいし,また女性が社会進出したから
とかおっしゃる方もいらっしゃるが,先進国の中でも日本は女性の社会進出が
遅れている国であることも知ってほしい。
そしてなによりも子供は女性だけでは作れないこと,また育てられないことを男性も
しっかり認識して欲しい。
もっと男性も社会も不妊治療や女性の社会進出などに理解を示さずして,ただ少子化!
少子化!と大騒ぎするのは止めてほしい。
(女性の社会進出なくして,税金収入の増加は見込めないわよ!)
それと不妊とは違うけど,シングルマザーを選択するということもフランスのように
もっと社会が受け入れるべきだと思う。(フランスのパリではベビーブームがきている
らしい。しかも約半数は婚姻関係にないカップルが産んでいるそうな。いろんな制度が
日本は遅れているからその違いは大きい。)
実は身近にシングルマザーが何人かいる。
そう,稼げる女性達,そして自分と子供の為の幸せを考えてのシングルマザー達。
彼女達はとても前向きに考えた末に,パパには「子供を授けてくれてありがとう」という
気持ちをちゃんと持ちながら,でも「私の人生はあなたとともには歩めないわ。
だから子供はちょうだいね」という覚悟をした。
確かに「え~~~!それも自分のエゴじゃん!」という考え方もあるだろう。
(パパの気持ちは?と私も思った。でもそれはお互いがちゃんと話し合って考えた結果だ)
でも私はそれも個人の自由だし,幸せを考えて生き方だと思うので賛成だ。
もう何年か前だけど,私もシングルマザーになろうかなと考えたこともあったのでなおさら
理解できる。
片親は可哀相とかいまだに言う方も多く,しかも子供に「可哀相ね」などと声をかける奴は
許せない。
片親とか両親共働きの子供のどこが不幸なんだ!?
では両親揃って,専業主婦(もしくは主夫)がいれば,子供は幸せで立派に育つのか?!
確かに片親は不便なことも多いと思う。体は一つしかないもの。時間も平等だし。
でもそれは不便なだけで,不幸ではない。
いろいろ書いてしまって,とりとめがなくなってしまったが,ホンの数ヶ月の間に
いろんなことを知り経験し,そしてこのことは一生忘れたくないと思った。
とは言え,私のことだ。忘れることはないとは思うが,記憶や気持ちが薄れていくことも
あるだろう。
だから今こそ,書きとめておこうと思った。