この夏は私にとって一生忘れられない悲しい夏になりました。
7月下旬に父があと3週間と宣告されてからほとんど仙台の実家&病院に行ったり来たりの日々でした。
毎日毎日どんどん悪くなる父を見て何度泣いたことか・・・・。
運転しながら毎日声を出して泣いてました。
この悲しみに比べたら今までのどんな悲しみもちっぽけに思えました。
8月11日午前3:17分、父が静かに旅立ちました。
午後から血圧が下がってきて呼吸も荒くて…
でも夜に痛み緩和の点滴をして血圧も回復して、呼吸も静かになったので静かに寝せてあげようと思って母だけ残してみんな家に帰った。
私は朝まで携帯が鳴らない事を願いながら寝た。
でも願いもむなしく携帯が鳴り…
静かに静かに母だけに看取られ父は旅立ちました。
あれからの一週間は別世界にいたようでした。
悲しみに浸っている暇もないくらいにバタバタ忙しくて、でもちょっとした隙に涙があふれてくる日々でした。
通夜、葬儀ともすべて終わって先週の金曜日から仕事に復帰しています。
実は父が亡くなった晩の(死の6時間位前)動いている父の姿をどうしても撮っておきたくて、私は携帯のビデオでたった22秒ですが撮影しました。
もちろん不謹慎だということは承知していました。
撮っておきたいと言ったら母は嫌がると思って母がちょっとだけ席をはずした隙に撮りました。
結果的にはこれが最後の父の動いている姿でした。
部屋の明かりがまぶしいと思ってタオルで目を覆ってあげてました。
薬の副作用で体がかゆくて、父はビデオの中で腕を動かして体をかいています。
荒い呼吸やうめき声が聞こえます。
亡くなった後で、叱られるのを承知で母にこのビデオを見せました。
母は携帯の画面の父をなでながら泣きました。
「お父さんを撮っててくれてありがとう」って。
これから苦しいことや辛い事があるたびに父の姿を見て励ましてもらおうと思っています。
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