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 潮 流 

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2008年07月19日
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カテゴリ:潮流
 ものは試し,家の電灯を消してろうそくで暮らしてみました。

 環境・文化NGO(非政府組織)ナマケモノ倶楽部の「100万人キャンドルナイト」の呼びかけに応じて我が家でも試してみました。といっても,わずか2時間半ばかりの体験ですから,“暮らしてみた”は大袈裟ですが…。

 ゆらゆら揺れるろうそくの火をたよりに,お茶を飲んだり,新聞や本を読んだり。テレビも消しました。


 改めて分かった事柄は多い。

 窓からしのびこんできる微風の肌をなでる気配が強く感じられます。涼しい。外を見ると,夜の街の明るさが余計に気になります。


 暗い部屋で想像していました。洞爺湖サミットはずいぶんエネルギーを消費するだろうなと思い,調べてみました。
 
 会場だけでなく,各国代表や報道陣の乗る飛行機の燃料,ホテルの電気などで,4,700世帯1年分と同じ量の二酸化炭素を出すほど使うそうです。

 逆に,まだ電灯のつかない土地も想像しました。例えばインド。人口の30%,4億人が電気のない生活をおくっています。

 しかし,人口が11億人を超え,経済も発展していて,二酸化炭素排出量は日本に次いで世界5番目に多いインド。


 インドを,アメリカや日本と同列に論じられません。先進国は,自分の責任でわれ先に排出を減らし,途上国に対しては二酸化炭素の出ない太陽光や風力による発電が行き届くよう援助・協力を。

 ろうそくの火の向こうに見えてきたのは,そんな世界です。



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Last updated  2008年10月31日 05時29分31秒
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