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洞爺湖サミットは,文書の山をきずいて終わりました。洞爺湖サミットの折に公にされた宣言や報告書は,しめて19本におよびます。
環境・エネルギー,食料,ジンバブエ情勢,テロ,保健・エイズ,原子力の安全,・・・。 サミット8ヶ国は,世界のさまざまな事柄にかかわろうとします。文書の多さとともに,会議の積み重ねも目立ちます。 洞爺湖サミットの場合,まずアフリカ諸国を交えた拡大会合。ついで本番の8ヶ国会合。さらに,経済力をつけた中国やインド,ブラジルが加わる16ヶ国の主要排出国会議。首脳の参加国は,3日間で22を数えます。 いっそ国連の場で話し合えば二重手間を省けるだろう,と言いたくなります。サミットの会合の多さは,世界の現実を物語るのですから。 いくらサミットと取り仕切ろうとしても,ひとにぎりの大国が他国を指導す資格も力も失いつつある現実を。 けれど,もはやサミットは無用とも言い切れません。 地球温暖化にしろ,招いたのは先進国。投機マネーを操り原油や食料の価格をつりあげているのも,先進国の会社や集団です。サミットには,みずからすすんで正す,世界への責任があります。 しかし洞爺湖サミットは,対温暖化で曖昧な合意にとどめ,投機マネー規制も打ち出せませんでした。 イギリスの新聞が,食料危機について話し合うサミットで贅沢な食事を楽しむ首脳を,「偽善」とやり玉にあげました。 皮肉と言うより,責任感の薄さを見透かした痛烈な告発でした。 ↑ 更新が遅れておりますが,宜しければ「応援クリック」をお願いします お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年10月31日 05時43分26秒
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