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連日,ニューヨーク原油先物市場,WTI価格が最高値圏で推移しています。国内のガソリン価格は7月から1リットルあたり180円台に,年末には200円台になるだろうという有り難くない予想もあります。
日本の原油輸入価格は,2002年平均の1バレル24.63ドル(運賃込み)でした。2003年3月,アメリカがイラクに攻め込んで以降,うなぎのぼり,現在135ドル前後です。わずか6年間で5.5倍です。底値時(1998年平均13.93ドル)に比べてほぼ10倍です。 その要因には,投機マネーとともに,戦争があります。 2001年ノーベル経済学賞受賞のJ・E・スティグリッツ氏は,近著『世界を不幸にする戦争経済』(徳間書店)で,「イラク戦争が原油高を引き起こした」と指摘しています。 「だいたい原油高の半分はイラク戦争によるもの」として,アメリカだけでも2015年までに1兆6,000億ドル,日本も3,700億ドルの負担増になると試算しています。 いずれも1バレル100ドル前提の試算ですから,現時点では4割増以上です。 同書では,イラク戦費はアフガニスタン侵攻費用を含めて総額3兆5,000億ドルに達するとされています。一方では,その分収益をあげている勢力(軍産複合体,石油産出国等)があるわけで,天文学的な巨費がファンドに還流しているのが実態でしょう。 石油目当ての戦争は,アメリカの財政と経済を破綻させ,世界市民を物価高騰で苦しめるもとになっています。 一刻も早く終結させなくてはなりません。 ↑ 更新が遅れておりますが,宜しければ「応援クリック」をお願いします お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年10月31日 11時50分53秒
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