赤くぬられた点と帯の連なり
60,000人が救出されましたが,死者は50,000人を超える見込み,といいます。中国の四川大地震かろ,5日が経ちました。がれきの下から救い出される子どもの映像をみると,ほっとするとともに,いのちの尊さに厳粛な気持ちになります。 温家宝首相が語りました。「新中国が成立して以来,破壊力がもっとも強く,被害のおよぶ範囲がもっとも広い地震だ」。 新中国は1949年の建国以来,大地震にたびたび襲われています。約3,300人が亡くなったチベット「察隅地震」(1950年)。16,000人近く死亡と記録される雲南省の「痛海地震」(1970年)。死者240,000人以上という河北省の「唐山地震」(1976年)…。 こんどの四川大地震の場合,破壊された断層の長さは250キロメートルに達するそうです。直線なら,東京から名古屋付近までの距離にあたります。 被災地は約100,000平方メートル。日本の本州のほぼ半分の広さです。 四川大地震のおおもとは,ユーラシア・プレートと北上するインド・オーストラリア・プレートのぶつかりあいですが,両プレートは,2004年末にも大惨事をひきおこしました。 インド洋岸を津波で荒ちし,二十数万の人命を奪ったスマトラ島沖地震です。 地図を開く。チベットからスマトラ,フィリピン,日本をへてアリューシャン列島,南北アメリカ西岸ヘ。いくつかのプレートの境界に沿って地震帯がつながります。 赤くぬられた点と帯の連なりが,震災の予防と復旧・復興へもっと国際協力を,と訴えていつようです。↑お手数ですが,宜しければ『応援クリック』をお願いします。