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2007年01月07日
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カテゴリ:精神世界
2007年1月7日 ガイアの風パート2 ゲストガイアの風 吉岡さん
コーディネーター 藤原 美弥子
本日のテーマ ルドルフ・シュタイナーの軌跡1

久しぶりの吉岡さんとのシュタイナー談義に私の中で眠っていたものが再び目覚めた様な…。今年の幕開けにふさわしい副題は「ザ・シュタイナー」です
3回シリーズでルドルフ・シュタイナーの軌跡を辿ってみたいと思います。まず初回はシュタイナーという人に真っ向から向き合って彼の壮大な世界観に少しでも近づけたらと、挑んでみましたが、難しいシュタイナーをわかりやすく語るのはもっと難しいことだと再認識しました。それでも新たな挑戦が与えられ私の中にも吉岡さんの中にもそれぞれに熱いものを感じられた時間となったようです。シュタイナーを堂々と語れる時代の到来を吉岡さんは喜んでおられるようです!

シュタイナーという人は19世紀から20世紀にかけてのヨーロッパ社会の急激に加速する物質・科学偏重主義の中で目に見えない世界、霊的なもの、精神
的なものへの探求を深め、精神科学へと高め、明確化した時代の改革者です。今でこそ、人々が霊的な事柄や精神的な事象を自由に語れる時代の再到来を迎えて
いますが、そのようなことが語られることがタブーとされ、封印されてきた時代は長く続いてきました。現代にあって、殊にここ数年は人間の霊性への目覚めが堰を切ったように人々の精神生活の中に入り込む形で進化しているように映ります。シュタイナーの著書や関連書籍は書店に数多く並べられるようになり、人々の関心の高さを伺い知ることができ、ここ数年の中で最も出版物は充実しているのではないでしょうか。吉岡さんは大学の哲学科に在籍していた時にシュタイナーの著作に出会い、稲妻に打たれたようです。若き吉岡さんのこころにシュタイナーの言葉はとても鮮烈だったにちがいありません。シュタイナーという人は今の時代にだからこそ受け入れられる、理解できるとても前衛的な人物だったと思います。彼の多彩な活動は現代のヨーロッパ社会の様々な分野に生かされ、また再び新しく捉え直されています。医療、経済、教育、農業、芸術、建築などなど幅広い分野において非常に大きな功績を残していますし、たくさんの研究者のよって受け継がれていることはとても興味深いので是非関連書籍を手にとって読んでみられることをおすすめします。吉岡さんにはシュタイナーの思想のどのあたりにひかれるのか、また好きな著書などを聞いてみました。彼は根っからの部分で精神的なものへの探求心がとても強い人だと思いました。シュタイナーの代表的著作「いかにして超感覚的な世界への認識を獲得するか」などは吉岡さんにとってもシュタイナーを語る上で外せない一冊だということです。

私自身がシュタイナーに共鳴を覚えるのは彼があの時代にあって全てを芸術的にしてゆくということを決意し、貫いた人だからです。芸術というのは自然を超え出たところにあるもっとも進化した結晶体だと思うのですが7年前にスイスのバーゼル近郊のドルナッハというところにあるゲーテアヌム(ゲーテの館)を訪れたこときに、そのことを最も深く認識できたような気がします。その建築物は彼の人智学運動の拠点として今も存在していますが、その建築物に足を踏みいれた時に私はシュタイナーの宇宙観に少しだけ近づけた気がしたのを覚えています。“全てに魂が吹き込まれたような”有機的建築物の中にある大劇場のステンドガラスには人類の進化が描かれ、自らも芸術家だったシュタイナーの見者のヴィジョンを見ることができます。ラジオの中でも触れましたが、シュタイナーはたくさんの芸術家、カンディンスキー、ボイス、コルビジュ、クレーなどにも多大なる影響を与えています。霊的世界を芸術にまで高めることの出来た人がシュタイナーであり、
その芸術の持つ作用を子どもの教育や治癒教育、また社会芸術といった人間の根源的な分野においても、息を吹き込んでいった彼の功績はとても大きいと思います

見えない世界への知りたいという衝動も、私たちの生きることへの感覚が乏しくなって感じる力が弱っていくことへの危機感がさせることかもしれません。人間の内部の生命力を蘇生させるのもみずからの内面の熱と創造性だとシュタイナーから教わることが多いと述べました。感じるという言葉の奥にたくさんのヒントが
隠されているのではないか。再び自分の中の神聖なものに光をあて、深く感じ入る、これがキーワードなのではないかと…

ところで吉岡さんは若き日に日本ではじめて高橋巌氏(日本のシュタイナー研究の第一人者)を大学の講演会に招いたという先見の明を持つ人でもあるのですが、私たちトラークルハウスの看板に書かれたシュタイナーという文字を見てお店に飛び込んでこられたとういうエピソードも話してくださいました。実に直感力の長けたチャレンジ精神旺盛な方だと感心します。なかなかそんな方はいませんよ。(笑)

スピリチュアルな世界との出会いにはつきものですが、ともすれば自分の中にこもりがちになる危うい精神世界のバランスの中でたえず人とのつながりの中で自分を見つめることはとても大切だと吉岡さんは述べられました。シュタイナーの人智学運動はこの点で本当に人間関係などにもいきてくる教えです。社会芸術ともいわれるシュタイナー独自の身体芸術運動などは治療や子どもの教育にも取り入れられています。肉体と精神と魂が調和しているようにシュタイナー医療による病院では治療にオイリュトミーなどによる音楽療法や絵画や彫塑が取り入れられ、哲学な沈潜をする方法、自然の物質によるホメオパシー療法などのさまざまな方法なども取られています。いろいろなあり方で自分を深く見つめ、生きることの奥深い意味を見いだせるようにたくさんの扉はたえず用意されている、ということです
次回はさらにシュタイナーの世界観を深め、真に実践されているさまざまな取り組みについてもご紹介できたらと思っています。
混迷の時代にあって、いつも目の前の事象に揺り動かされますが、肉体と精神をつなぐ橋となる魂(こころ)を鍛え、自我の世界を確立し、自らの意志で行動できる人間になりたいと日々チャレンジの連続だと思いました。
最後に番組の中で読んだ詩を一つご紹介します。そう、物質生活に埋没して、私たちは干涸びないようにいつも挑戦していきたいものです!

 わたしたちが干からびてしまわないために

 地球の未来への展望を拓くためには、
 感覚活動、知性、記憶を
 霊界からの啓示によって
 豊かにしてゆかなければなりません
 そうでないと私たちが地球から授かった
 意志、欲求能力、感情が次第に干からびてしまうのです。
        ルドルフ・シュタイナー 遺された黒板絵より




より深く学びたい方のために 
月に一度福岡から蓮の実の江原 美智子さんがアドバイザーとしてきて下さいます。
シュタイナーに学ぶ 人間理解のための霊学の観点から
1月18日 11時30分から 場所はトラークルハウスです
詳しくはお問い合わせください。963-1417

─────────────────────────────────
   TRAKL Haus
    http://www.trakl.net
    mail to: haus@trakl.net
blog→http://trakl.exblog.jp/
    〒802ー0971
    福岡県北九州市小倉南区守恒本町 1-3-21
    TEL&FAX 093ー963ー1417  
    美容サロンTEL 093ー963ー1096










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最終更新日  2007年01月11日 10時34分46秒
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