カテゴリ:カテゴリ未分類
テーマ クリーンな環境のための都市間協力プログラム ゲスト 地球環境戦略研究機関(IGES)北九州事務所 前田利蔵(まえだ としぞう)さん ◆地球環境戦略研究機関(IGES)とは IGESは、アジア太平洋地域における持続可能な開発の実現を目指し、実践的かつ革新的な政策研究を行う国際的研究機関として、1998年に日本政府のイニシアティブによって設立されました。IGESは来年設立10周年を迎えます。 主な8つのプロジェクトをご紹介します。 1.気候政策プロジェクト 2.バイオ燃料プロジェクト 3.森林保全プロジェクト 4.淡水プロジェクト 5.廃棄物・資源プロジェクト 6.ビジネスと環境プロジェクト 7.能力開発と教育プロジェクト 8.分野横断的研究 前田さんは、北九州事務所の研究員として所属されています。 地球環境戦略研究機関(IGES)北九州事務所は、北九州国際会議場6Fにあります。 ◆北九州イニシアティブとは 北九州市は、経済発展の過程で各種の公害を克服してきた経験から、環境対策の分野で多くのノウハウを持っています。このノウハウを現在経済成長過程にある国と共有することは、持続可能な開発の実現に大きく貢献できます。 2000年9月に北九州市で開催された「第4回アジア・太平洋環境と開発に関する閣僚会議(ESCAP 環境大臣会議)で「クリーンな環境のための北九州イニシアティブ」が採択されました。アジア・太平洋地域の主要な都市における都市環境の改善を着実に前進させることを目的としています。 ◆主な活動 北九州は、「公害を克服した街、環境にやさしい街」として世界でも知られています。北九州市の歴史や環境に配慮した取組みをさらに世界に広げていくために活動しています。 都市ネットワークの拡充、地方の環境管理能力の向上、都市環境改善のためのノウハウの蓄積とその移転、国や援助機関の効果的な支援の促進、市民啓発、環境教育の推進など行っています。 主な活動として (1)国連アジア太平洋経済社会委員会のプログラム、「クリーンな環境のための北九州イニシアティブ」の事務局として、アジア太平洋諸国からの参加都市との連絡や活動援助、会議、ワークショップ、セミナーの運営などを行っています。 (2)アジア太平洋諸国からの参加都市の、環境に良い取組みを調査分析し、他都市への普及促進を行っています。 現在アジア太平洋地域18カ国60都市が参加しています。 ◆これまでの成果 北九州イニシアティブは、「環境の質と人間の健康」の分野において、アジア・太平洋地域の主要な都市における都市環境の改善を推進してきました。 都市環境とは、主に「水」と「ゴミ」の環境を整えることです。 アジア地域では、急速な経済成長に伴って様々な環境問題が発生しています。特に都市部で状況が深刻化しており、都市レベルの取り組みを強化することが急務となっていました。「水」を浄化する技術、「ゴミ」をリサイクルなどで処理するシステムの提供と人事交 流で人を育てることにより、成果上げています。 タイ ノンタブリ市 リサイクル用品の収集などで町からゴミが消えました。 タイ コラート市 小型の排水処理施設 フィリピン国 メトロセブ地域 ◆今後の取り組み 2000年から始まったこのプログラムは、2005年で見直しをし、2010年で終了します。 あと、2年で北九州発の環境の取り組みがアジア各国で生かされるように活動して行く予定です。 ◆感想 前田さんは、ボランティアで協力隊としてアフリカのガーナにいらっしゃった事もあり、今回の選曲はすべてアフリカのものでした。踊りだしたくなるようなリズムの曲でしたが、国境を越えて音楽・リズムは人と人を一つにつなぐ役目をしてくれるものだと感じました。 そんなグローバルな視点をお持ちの方なので、北九州の努力して構築してきた都市環境技術を役に立つように世界に伝える仕事に携わられているのだと思いました。 市民である私は、北九州がここまで世界で有名な環境都市であることを知らずに過ごして いました。「水」「ゴミ」などの都市環境が整っていることが、当たり前ではないことが、 前田さんのお話で分かりました。環境都市として最先端である「北九州市」の今までの努力とそれに携わってきた人々に感謝しながら、この町をきれいに使わせてもらいたいと思います。 コメンテーター RIE お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|