カテゴリ:子育て・教育
『成長の限界』を上梓した72年当時、危機が表面化するのは直感的に2020年ごろだろうと考えていました。 しかし、現在、気候変動問題をはじめ、食料や水の問題など、いくつかの問題で既にその深刻さが顕在化しています。 2020年よりずっと早く危機が訪れる恐れが高まっています。 (『成長の限界』著者の一人であるデニス・メドウズ氏) ■先週1月13日(日)20時~21時放送の「ガイアの風」 ゲスト:北九州市立大学 法学部政策科学科教授 法学部長 三宅博之さん 同三宅ゼミ3年生 松田朋恵さん テーマ:頭で考えるよりまず足で稼ぐ、環境教育と国際協力 ●三宅先生 法学部長というイメージとは反対の、ソフトで、パトスとユーモアにあふれる、とてもすばらしい方。 広告代理店のプロデューサーのような風貌。 専門は途上国開発論と環境教育 バングラディシュ・ダカにおける都市環境研究がご専門。 そのほかに、福岡県環境教育学会、北九州ESD(持続可能な社会構築のための教育)協議会に所属、活動されている。 ●なぜ?環境教育? 三宅先生は、一橋大学院時代、専門のインドカルカッタへ留学。 世界で一番汚い街と当時言われていただけに、その汚さに、なぜこんなに汚いのかと思い、この体験が環境、ゴミ問題に進ませた。 調査だけではなく、何か自分でも行動することを常に念頭におかれている。 ●大学での授業 都市環境論等の科目を受け持つが、「頭で考えるよりまず足で稼げ、環境教育の基本である五感をフルに使え」をモットーに、現場に出かけることが多い。 市内の、空港、平尾台、曽根干潟、エコタウン、藍島・・・ 水俣、沖縄、海外は韓国、インドネシア、バングラディシュ・・・ 途上国の貧困の話を、クーラーの効いた部屋で聞くより、現場を見せ、全身で感じてほしいと。 松田さんは、市内では藍島が特に印象深いという。 思いのほか、こんな近いところに美しい海と島があることに愕く。 しかし、そこに、漂着ゴミの多さ、その中に、外国文字のものの多さに驚かされたという。 ●バングラディシュ・ツアー 昨年夏は、バングラディシュのスタディーツアーも実施。 松田さんも、自然環境や人々の生活を自分の目で確かめるために参加。 まず、世界遺産にも指定されている世界最大の広大なマングローブ林に圧倒される。 そして、日本では体験できない出来事に、驚きの連続だったそうです。 11月には、そのバングラディシュをサイクロンが襲い、甚大な被害を出しました。 彼女たちが行った先の村や、出会った人たちも災害にあっていると思うと、他人事として見過ごすことができす、学生さんたちで、被災者救援の募金活動を小倉駅前で展開しました。 こころ温まる、意外に多くの人たちの募金をいただき、これもまた、大きな勉強になったそうです。 ●思い 三宅先生は、そのように育てた学生たちが、将来、企業、NPO等で活躍してほしいが、同時に、足元の地域活動も忘れないようにしてほしいと、語ります。 特に、子ども会が崩壊しており、子供に、活動と環境教育を何とかしたいと、危機感と熱い思いを語られました。 ●吉岡感想 足で稼ぐ実地の勉強、とても、いいですね。私も行ってみたいです。 それが、学生さんたちの募金活動を生み、とても、深い教育になったと思います。 すばらしい活動だと思います。 先生が危惧する、子供の社会の崩壊。何か考えねばならないですね。 なお、三宅先生は1月23日の夜に、NHK教育番組高校講座「地理」{持続可能な開発~循環型社会とリサイクル}に出演します。 ご都合が良ければ、ご覧ください。 (コーディネーター 吉岡) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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