カテゴリ:環境活動
出演者:オーストラリア在住、パーマカルチャー政府認定講師 デジャーデンゆかりさん テーマ:「オーストラリアからのパーマカルチャーの風」 (写真左 常冨 右 ゆかりさん親子) ◆デジャーデンゆかりさんプロフィール◆ 兵庫県西宮生まれ。高校・大学をアメリカで過ごした後、国内外の博覧会でコンパニオンとして活躍。 阪神大震災で人生、暮らし方の転機を迎える。 1995年、パートナーと豪州へ移住。 現在、マクロビオティック料理やパーマカルチャー、コミュニティデザインなどのインストラクター、3児の母としていのち輝くライフスタイルを実践している。 コンサルタント。コミュニティー・デザイン・ファシリテーター。 山の上の自宅「ささやく樹」で半農自給暮らしをしながら、体験民宿、ガーデンコース、エコツアー、自然料理教室などを開催。 車椅子ガーデン、小学校の食べれるコミュニティーガーデンなど 手がけたデザインは多数。 -太陽のように明るく元気なデジャーデン・ゆかりさん。 男性ファンだけでなく女性からも絶大な支持を得ています。 彼女のワークショップに出ると、とても楽しくて元気をもらい幸せな気分になります。- オーストラリアのクイーンズランド州に住んでます。 リゾートで有名なところで、亜熱帯から熱帯の気候です。 政府公認のパーマカルチャーの講師で、自給自足の暮らしをしています。 精神世界や、地域のかかわりも視野に入れた、共生型の、皆で一緒に幸せになれるような暮らしを提唱しています またWWOOFのホストファミリーもしています。 WWOOFとは、エコロジカルな暮らしをしているファームで仕事をしたいと望んでいる人のためのもので、受け入れ先のホストは寝る場所と食事を提供し、その代わりに滞在者は労力でお返しするというシステムです。 パーマカルチャーとは生態系をベースにした、環境に配慮した心地よい暮らしのデザインです。 食べ物の自給だけではなく、衣食住すべてにおいて心地よく暮らせるよう、生態バランスも崩さず、地球市民としてライフスタイルを築いていくものです。 ◆ゆかりさんがパーマカルチャーを始めたきっかけ◆ 兵庫県西宮市に住んでいましたが、阪神大震災で肉親、友人を亡くしました。 その時、長男を身ごもっていました。 命とはなにか、生きるってどういうことなのかを考えました。 震災後の不便な暮らしの中で、今あるもので工夫して生きる喜びを感じ、生きることそのものを楽しんでいる自分もいた。 その経験から、将来子供には生きていく術を伝えていきたいと思いました。 そしてオーストラリアに主人と共に移住したんです。 オーストラリアで住もうとしたところは、上下水道が通っておらず、ごみ回収車も来ない、郵便も来ないという場所を選んだ。 パーマカルチャーは近所の人に、こんなやりかたがあるよと教えてもらい初めて知りました。 それを聞いて、わたしが求めているのはこれだと思い、自宅をパーマカルチャーの実験場にしていきました。 5.5エーカー(6000坪)の土地をパーマカルチャー的にデザインしています。 水は、雨水タンクに雨水を貯めて使っている。 トイレはコンポストトイレです。 トイレ、キッチン、お風呂から出る水は、一つの浄化槽に入りミミズと微生物で分解し、庭の地下を通って浄化され果樹園に供給されます。 ◆今回の来日での活動◆ 今回の来日では、パーマカルチャーの普及活動、講演、ワークショップをしてきました。 その中のひとつを紹介すると、土地がなくてもマンションのベランダなどでもできるパーマカルチャーを提案してきました。 ベランダに小さな森を作る工夫を紹介させていただきました。 森は循環型の生態エコシステムの代表ですね。 森があると野菜や果物が食べられるだけでなく、森には心を癒してくれる効果もあります。 最近日本でもダンボールコンポストが普及し始めてますが、ウジがわいたり、隣から臭いなどと苦情が来たりすることもあります。 でも、それはうまく発酵するように材料を調整することで十分ベランダでも段ボールコンポストをすることは可能です。 熊本では生きた土の作り方をレクチャーしてきました。 自分でいい土を作ることができるようになれば、園芸屋などで買わなくてもすみます。 パーマカルチャーの理念の中に「失敗は解決策の糸口である」というのがあります。 失敗は考えるチャンス。 ポジティブな面を見ようというのがパーマカルチャーの考えです。 植物も朽ちたり死んでいくことで、たい肥化され新しい種となります。 いやなことがあるからこそ楽しい。 大変だなというときは何かの学びと思えるようになってきました。 ◆オーストラリアでの最近の活動◆ オーストラリアではコミュニティ活動もしています。 息子が通っている小学校にコミュニティガーデンを作りました。 スクールガーデンがオーストラリアでポピュラーになってきています。 それは生きた教室、食べられるガーデンです。 日本のように学校の先生たちが主体で作るのではなく、お母さんたちが主体となって校長先生に土地を貸して欲しいと頼み、一から始めました。 若い世代に自然と共に暮らす環境を残していこうという活動です。 パーマカルチャーはオーストラリアでは正規の教科になりつつあります。 女優の高樹沙耶さんは、何度か「ささやく樹」に来られ、ご自分のパーマカルチャー暮らしの参考にされていきました。 これからも変わらず母として子供たちの笑顔を見て暮らしていきたい。 そしてすべての生命が笑って幸せに暮らしていけるお手伝いをし、同じ志の方たちをサポートしていきたいと思っています。 10月に再来日し、その時はケニアとガーナのジャンベ奏者も連れて来てジャンベのワークショップもするつもりです。 皆さんぜひ参加されてください。 -ワークショップの参加者が、ゆかりさんの顔を見ているだけで楽しいと言ってました。 そんな太陽のようなゆかりさんの笑顔、来月また来られた時に見てみませんか- 参考 ゆかりさんのキーホールガーデン作り(映像) http://jp.youtube.com/watch?v=vxCSeFbZe3s パーマカルチャーネットワーク九州 http://pcnq.net/blog/home (コーディネーター 常冨) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年09月21日 18時56分38秒
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