カテゴリ:環境活動
今週のゲスト エコロジスト 松本英揮さん 本日のテーマ 「チャリで世界をめぐるエコロジスト」 コーディネーター 藤原 美弥子 (トラークルハウス) 松本さんは世界100か国を自転車で旅している。視点は世界の見え づらい場所、リアルな人々の生活を映し出す。日本各地で環境活動につ いての講演を行い、さまざまな大学で講師活動を行っている。講演活動 は海外30か国でも行われ、今年で10年目という節目を迎えられる。 宇宙環境を知る、と一言でいっても私たちには伝わってこないことの 方が多い。世界中を旅する人とはどういう人だろう。自転車でどこへど うやって旅するのだろうと想像力がかきたてられる。 一番危険だとされる場所に行くと、その国の未来が見えてく る、自分たちが何をしなくてはならないかがわかってくるのだという。 5年間に5万キロ走りました、赤道を1周が4万キロなんでちょっと地球を飛び出 したくらいかな、と笑う。宮崎ー小倉間、約320キロをも1日でこい で来たという。ただただ凄いなあと感嘆するばかりだ。 2008年、金融危機が起こり(松本さんから云わせるとすでにもっ と前に実体経済の崩壊が起こっており、それが2年くらい経った今に引 きずられてきただけに過ぎないのだが)私たちの常識はもろくもガラガ ラと音を立てて崩れてゆくことになる。年明け、さまざまな事が明るみ になり、これからの未来を憂う声ばかりが世間で飛び交っている。厳し くなっている宇宙環境というものの変化について松本さんは次のように 述べられた。「今年はじめから太陽エネルギーが強烈になってきてい る。昨年の終わりくらいに地球のシールドが破れ、太陽風という人体 によくないものが入りこんでくる、この影響で体調を壊す(磁気嵐に よって)人なども多いという。 体調が悪くなって心が病んできても環境活動についてしっかり心 を向け、ロハス的な生き方をすることが大切なのだ。そうすれば心が守 られ、豊かになって宇宙環境がよくなる流れを作ることができる」この 言葉には多いに共感できると思った。太陽の爆発が激しくなって一番近 い赤道で地震が頻発したり、ハリケーン級の台風が発生したりという現 象が起きている。でもこれも地球が浄化されているという意識を持てば いいのだという。身体と同じで、良くなる前には悪いものがどんどん出 てくるもの、そういう時期だととらえ、数年後にはきっといい時代がく る、それを見据えて生き方をすてきにしていくことが大事なんだと云わ れた。感じているフィーリングそのままに自分の浄化システムも働いて いるのだと素直に思えばいいのだ、そう気づかされた。 松本さんはアフリカでエイズの治癒に米ぬかを使ってケアするという 活動も行っている。米ぬかを発酵させて、風呂に入ってもらう、温熱療 法だ。それで自然治癒力を高めるとエイズ治療にもいい効果が出るとい う。ビワ温熱とかのような自然療法ですか?と聞くと、同じだという。 けれど、エイズには米ぬかがいいらしい。これには納得できる思いがし た。 昨年の旅の話でで印象的だったのはドバイだ。『「ドバイがヤバい」 んです。もう砂漠の中に180階建てのビルが建っている、人類最後の バブル、人類のエゴがここまで来たのかという思いがした。7つ星のホ テルなんかがあるんですよ。ここまで来たのかと人類最後の文明として 象徴的だと思わされた、すぐに崩壊する廃墟にしか見えなかった』帰国 後、数ヶ月たって石油の暴落によって、工事が中断され、失業者が多数 出ていることを知った。これに関しては私もニュースで見たことがあっ たので、なるほど、やはりそういうことか、と思わされた。松本さんが 言うには、出稼ぎ労働者の人たちが旅を続ける自分にお金もとらずに親 切に接してくれた一方で石油王たちのエゴをただただ見せつけられたの だという。 それから、中国の現状について。これから環境の顧問として頻繁に通 うことになるだろうという。中国では極端な高度成長からいろいろな歪 みが生じ、危機的な問題が起きている。中国には今、1億人のうつ病患 者がいる。気分が悪くなるほどの環境汚染、行き着くところは弱い存在 である子どもたちへのしわ寄せだ。子どもたちがすごく病んでいる。 携帯、テレビゲーム、壮絶な競争社会… 日本の現状もひどいとはいえ、経済成長はそれでも緩やかだった ので、これほどまでには破壊されずにきた。言論の自由が許されない中 国では、本当のニュースが発信されないので、私たちもこれほどまでに 病んだ中国をイメージしにくいのかも知れない。 松本さんは自転車で旅をしながら、直接、中国の子どもたちと ふれあい、ますは身体を動かし、ともに汗をかくことでコミュニケーン をはかっている。これは松本さんのライフワークなのだ、松本さんは子 どもたちを救いたい思いで行動している。そこに病の病巣が集約されて いる。過度な文明化に人間が全然追いついていない状況なのだ。中国で はメディアの規制が凄いので講演会というのはとても貴重なのだとい う。あまり言い過ぎると摘発されますけれどもと付け加えられたが。 温暖化の問題についても松本さんはこう指摘する。『温暖化、温暖化 と言い過ぎ。温暖化だから原発が推進されるという危ない状況なんで す』本当のエコロジー意識とは正反対の流れで来ている、これまでも世 界は戦争とお金のためにできていく…正しいエネルギー活用のための流 れにはなっていない。怖い流れになっている。原発とは火力発電より CO2排出量が少ないと言われているがそれは大間違いなのだ。どれほど の危険があるか松本さんは知っている。これは人類が 手を染めてはいけない分野なのであると。ただしい情報は私たちには知 らされていない。 これは恐ろしい現実だと思った。 見えない悪がはびこる現実、小さなひとりひとりである私たちはこ んな世界の現状に直面すると、なす術もなく諦めさえ覚えてしまうのだ が、こんな困難な時代だからこそ、私たち日本人がどのように目覚めて ゆくのかが問われているのだという。 それでも未来は明るい、松本さんはそう言われる。それは私たちしだい である。 松本さんは、逆にいうとチャンスなのだと言われた。世界を歩くた びに日本のあるべき役割、日本人の持っている潜在的な力を感じるのだ という。日本はまず自国の食料問題について根本的に見直す必要がある だろう。そして私たちひとりひとりの意識のあり方も問われている。 『ますは食生活から。酵素を食べるまえに食べるといいですよ。そうす れば吸収力が高まるのであとは少ない野菜と米だけで十分だという、本 来の日本人の食生活に戻れば、食料自給率はあがる。必要以上に食べな いことも健康のためには大事。』 松本さんは世界を自転車で駆け巡る。これは大変な体力を使うだろ う。 世界を走り巡るためには、タフでいないとならない。 身体と心がエコでないと成し遂げることはできないだろう。 だからこそ、学んだ知恵、玄米菜食という スタイルに行着いたのだと思った。飽食を貪ってきた過去の時代の反省 が浮かぶ。私たちはもっとシンプルに自分に立ち戻る必要があるのだ。 印象的なのは『何でも楽しみながら実践することが大切。これから必要 なのは節電の方。生活のなかででも実践できることはたくさんある。無 理にではなく、楽しみながらやること。』というプラスの精神。 食料危機も経済操作からやってくる、そんな時にもいかにエネルギー の使用量を減らすか。食料自給率にたいしてはしっかりやってゆかなけ ればと危機感をあらたにしている。 私もハーブ療法研究家としていろ いろなお母さんたちの悩みに向き合うが子どものアトピーや化学物質過 敏症など、今の子どもたちを取り巻く問題も、マイナスにとらえるので はなく、子どもの内側から発しているメッセージだと思って前向きにと らえるようにアドバイスしている。だからこそ、食生活を正すことにつ ながる、だからこそ、健康になれる、私たち母親はそんな思いで子ども たちを守り育てている。子どもたちは少なくとも私たち大人よりもナ チュラルな存在で正しい感覚を宿していることを日々感じているから。 松本さんのお話を伺っていると、そんな自分の活動にも勇気が与えられ る思いがした。 松本さんとの出会いは今現在の自分たちの立っている地点をあらため て確認するために必要だったと思える。この年のはじまりの2月にふさ わしいゲストを迎えることができ、感謝している。 混迷の流れにあって2009年という年は本格的に始まった。自分の 奥深いところにつながっていれば、この流れが私たちをより治癒へと促 す流れに向かっていることを感じるだろう。 個人ー家族ー町ー国へとつながる、最初は小さいけれど 確実な流れを作ってゆくことができると毎回教わっている。楽しんでや ることだけが重要。 先進国とはまちがって進んだ国ばかり、松本さんはそう言われる。歪 みがいろいろなところで出てきている今だから、私たちはより賢くなっ て進化してゆくためにはじめないといけない。『明らかに今の子どもた ちは変わっているし、若い子どもたちは世界的にもいい魂を持ってい る』と松本さん。これは大変素晴らしいこと、番組の最後に未来への明 るい光を見いだせた気がした。 松本さんは年に数回、格安エコツアーというものを企画し、海外の環 境活動への取り組みを紹介している。とてもすてきな出会いや発見に満 ちているだろう。 楽しく環境を学ぶ、これがキーワードだ。これから私たち の住む町も自分たちで変えてゆく、これからどの都市もそういう方向性 に向かってゆくに違いない、そう信じたいと心から思えた。いろいろな 人々がそのような機会を経て、目覚めてゆくことがこれからの真の豊か さへとつながる。 厳しい現状の一方でこの世界を取り巻くロハス的な流れは急速に加速している。 より加速させなければならない時期に立たされていることを知る。 古い価値観にしがみつくことばかりしている人 にはこの数年はますます住みにくい時代になるだろう、淘汰も起こりう るかも知れない、ロハス的な知恵に目覚めた生き方をし、しっかりと手 を携え、ともに心を守り育て、この境域に立つ、いつも原点はそこにあ る。 ◎松本さんにはトラークルハウスにて、3月にスライド講演会を行って いただくことになった。 3月8日(日)夕方6時からを予定 ◎松本英揮さんのホームページ→http://www.miyazaki-catv.ne.jp/ ~ecohideki/ ───────────────────────────────── TRAKL Haus(トラークルハウス / 植物・ハーブ・シュタイナー関連) http://www.trakl.net オーガニックライフの提案 mail to: haus@trakl.net blog→http://trakl.exblog.jp/ 〒802-0971 福岡県北九州市小倉南区守恒本町1-3-21 1f TEL&FAX 093.963.1417 美容サロン TEL &FAX 093.963.1096 ───────────────────────────────── お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年02月15日 18時25分12秒
コメント(0) | コメントを書く
[環境活動] カテゴリの最新記事
|
|