カテゴリ:精神世界
出演者::バリー カーズィン博士(医師、チベット仏教僧侶、教師) 通訳 丸山 智恵子さん(オープンセンス代表取締役) テーマ:ラジオワークショップ「自分自身のため、人のために、どう幸福を育むか。」 ◆バリー カーズィン博士 プロフィール◆ チベット仏教の僧侶、教師、また医師として活動中。 カリフォルニア州立大学パークレイ校にて哲学の学士取得後、南カリフォルニア大学にて医学を学び、ワシントン大学の医学部助教授となる。 インドのブッダガヤにて、ダライ・ラマ法王から比丘(ビクシュ、僧侶)の戒を受ける。 幼少期、命を脅かす病気にかかったことがきっかけで医師になり、さらに親や妻という 身近な人の死を続けて体験したことから、仏教の道に入る。 北インド、チベット亡命政府のあるダラムサラという地に18年間暮らし、高血圧の治療に効果のあるチベット伝統医学の研究、教育方法の実践を行う。またその間、2ヵ月から3年に渡る瞑想の修行を行う。 ダライ・ラマ14世の推薦もあり、仏教の修行を続けながら人々の治療にあたる。 アメリカ家庭医学理事長を過去に5度再任、また、またアメリカ家庭医学会の研究者でもある。 アメリカ、インドにて仏教についての講話をしたり、大乗仏教の中観派哲学について著書も記している。 19年間勉学と瞑想修行に励んだ後、ダライラマ14世の元で比丘に認定され、三人の有名なチベットの高僧たちの死後まで治療に当たる。三人の僧たちは死の床に就く数週間、「燈明な光の中」にあるというチベット仏教では最も高次の精神状態にあり、死んでからなおも死体は腐ることなく体温が温かい状態で維持されていた。 ここ数年は、ウィスコンシン大学医学部のリチャード・デイビッドソン、アントイン・ルッツ、またプリンストン大学のジョナサン・コーヘン、ブレント・フィールドと共に、神経科学の研究にあたっている。 ★お会いしてはじめに バリー博士に、お会いして最初に感じたのは、深い慈愛でした。 その瞳からは、とても優しさがあふれ、そこにいる人々を包み込むかのような、癒しの雰囲気を身にまとっておられました。 今回は、ラジオワークショップということで、 こちらの質問に対して、バリー博士が答えていただいて、それを通訳していただくという形でした。 ★瞑想がもたらす健康への良い影響 ストレスを軽減することによって、病気になりにくくなったり、もちろん体調もよくなるなどの、身体的効果と、瞑想の中でも、特に慈悲の心の瞑想を定期的に行うことによって、ハートをひらくことになり、幸せという状態を感じられるようになり、人間関係が円滑になったり、怒りや傲慢さ嫉妬心などが減り、人生の満足感が増えるという、心理面の効果があるそうです。 とても、わかりやすく、明確な利点を、教えていただきました。 そして、簡単な瞑想のやり方を教えていただき、リスナーの皆様には、曲の間に瞑想していただくという、提案もさせていただきました。 ★シンプル且つ効果的な瞑想法 まず、呼吸に従う 鼻の先に出入りする呼吸を感じる いつもの呼吸をする 意識を呼吸に集中する 他の事に意識がとんでしまったら、また呼吸にもどすということを繰り返す。 (瞑想中に、マインドにゴミがたくさんあるということがわかったら、変容できるので、気づくことが、大事) ★仏教と近代科学の類似点と相違点 類似点は、仏教哲学も、近代化学も理性と論理に基づいているということ。 相違点は、仏教は、幸せというものを、追求していきますが、近代科学は、身体や目にみえるものの研究です。 バリー博士は、瞑想がどう身体に影響を与えるかという、世界で何人かしか選ばれない被験者としても、大学の研究に参加されているそうです。 瞑想を長くやっている人からは、瞑想中にγ(ガンマ)波というものが出るそうです。 瞑想を長い期間していない人からは、このガンマ波は、出ないのだそうです。 γ(ガンマ)波が出ているときには、脳全体でシンクロニシティが起こっており、調和がとれていて、瞑想者は、大きな広がりを感じていて、二元性を越えて、主体と客体を感じなくなっているそうです。 ★コンパッション(慈悲心)への道 今回、バリー博士は、日本各地で『コンパッション(慈悲心)への道』というテーマで、講演会やワークショップをされています。 この日も、コンパッション(慈悲心)というものを日常生活で、どう養うかということについて、尋ねると、博士は、これは大好きな質問ですが、うまく話せるかわからないと、ニッコリ笑われました。 バリー博士曰く、私達のハートをオープンにしていき、緑茶を1杯飲むときにも、そのお茶に関わった方々を思い、自分のところに運ばれるまでの、人や動物の優しさを感じ取ることが大事。 私達のまわりにいるすべての人は、そう見えない行動をとっている人さえも、自分に優しくしてくれている… なぜかというと、自分自身の感情を自分でコントロールすることを、練習するためのチャンスを与えてくれているから、というような内容でした。 怒りを減らすことによって、私達は幸せを感じられるようになりますが、イライラが沸き起こってきたとき、いちはやく自分で気づき、変容するために、自分の気持ちだけでなく相手の気持ちさえも考え、もしかしたら、今自分にこう言わなければならない辛いことが、家で起こったのではないだろうか… そして、たくさんの生まれ変わりをしてきた中で、その度に母親が存在し、自分を育んでくれて、生まれ変わりの数だけ、その愛で育んだ人がいるとすれば、もしかしたら、今この目の前の人が、その世での母かもしれない… と考えることによって、深い慈悲心が生まれるのだそうです。 そして、自分のイライラを変容させることができたとき、自分や人に対しての、慈悲心がわいてきます。 そのチャンスを、あまり好きでない方が多く与えてくれる… ということは、すべての人は自分に優しい… ということを、わかりやすく教えてくださいました。 ★マイケル、ジャクソンさんは亡くなってどこへ行ったのでしょう 最後に、今回リスナーの方からの、博士への質問をファックスで、受け付けていたのですが、 『マイケル、ジャクソンさんが亡くなりましたが、彼は死んだらどこへ行ったのでしょう』というリスナーの方の質問に、 今彼は、バルトという中間領域にいます。 死とは、マインドが、荒いレベルから、微細なレベルに移動するプロセスのことで、 最も微細なレベルは『光明』という明るい光のような状態です。 死とは、八つの段階があり、医師は四つの段階を越えた状態を死と言い、 仏教では、八つを越えて初めて死とみなします。 微細な状態のときは、壁を通り抜けたり、長距離を移動できたりします。 マイケルは今その状態で、とても大切な状態なので、彼のファンの方々は、愛を投げかけてあげるといいそうです。 そしてそこに、最大49日間は留まるのだそうです。 その期間、どこへ生まれ変わるか? どの環境にするかを決め、生まれでる瞬間を探しているそうです。 長年、瞑想を続けている方には、どこにマイケルが、生まれ変わるかが、わかるそうです。 ★最後に、博士から 『ハートをオープンにし続けてください。そして、すべての人の中に優しさを見てください。 慈悲の心を育み続けて、それによって幸せを自分にも人にも投げかけられるようになります』 という、メッセージをいただきました。 ★アンジェラ感想 本当にどの内容も深い素晴らしいお話でした。 私は、初めてのコーディネーターでしたので、自分のことで精一杯で、余裕がなく、しかもとても緊張していたので、逆にゲストのお二人が、時間や内容も気にかけくださって、最後の本番前には、バリー博士から、『打ち合わせと違う質問をしても、ちゃんと答えるから大丈夫ですよ』という、あたたかい言葉をかけていただきました。 バリー博士は、その場にいらっしゃるだけで、何を語らずとも慈愛をもってみなさんに、愛を伝える方でした。 私自身、目に見えない素晴らしいギフトを、いただいたように感じました。 私は、本当にラッキーだったと、感謝しています。 ありがとうございました。 (コーディネーター スピリチュアルセラピスト アンジェラ) Angela 北九州市小倉南区長野1-7-5-2F 080-1761-7201 HP http://www1.ocn.ne.jp/~angelahp お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年07月11日 18時01分02秒
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