カテゴリ:芸術と文化
出演者:西日本工業大学 デザイン学部 情報デザイン学科 3回生 西村 幸泰(にしむら ゆきやす)さん 森崎 詩穂(もりさき しほ)さん 田中 孝一(たなか こういち)さん テーマ:Art(アート)で街をキレイにしよう ◆プロジェクト プロフィール◆ 西日本工業大学 小倉キャンパス 北九州市小倉北区室町1-2-11 JR西小倉駅徒歩2分 ホームページ http://www.nishitech.ac.jp/ 西日本工業大学 小倉校 デザイン学部 情報デザイン学科は4年目を迎えました。 大学の今年春の授業で北九州市を活性化させる!という内容のプロジェクトを立ち上げることになりました。 そのとき北九州市のイメージは?の問いに多くの学生が「北九州は汚れている」を指摘。 そしていろんな意見を出し合い、それぞれチームに分かれました。 その中で意見が似ている西村幸泰さん、森崎詩穂さん、グエン・ティ・トゥー・トゥイさんが今回のプロジェクトのチームです。 チーム名「CCMDUD」そしてプロジェクト名は「Art×Kyurei」 「Art×Kyurei」とはアートで北九州をキレイに!という意味をこめて作られた造語です。 キュッ、キュッとキレイに洗われている感じがしますね。ステキな言葉です。 ◆ 実 行 ◆ 実際に学校近辺を調査したところ、落書きが目立ちキレイだといえない状態でした。 この落書きをつぶしその上に絵を描くことにしました。 調査の上でシャッターに絵を描かれているところは落書きがないことが判明したからです。 授業の中で企画を立てるだけでは意味はない、実際に活動を起こしたいと思ったそうです。 北九州市役所に相談したら、落書きを消す道具や画材などを貸してくれました。 実際に北九州市のほうでも落書きを消す作業はしているらしいが、新たにまた落書きされて「いたちごっこ」の状態だったようです。 落書きを消す=大きな新しい真っ白なキャンバス、画用紙を用意されたのも同然。 よって、さらに「消した上に絵を描くことがよい!」ことに確信がもてたそうです。 市役所の方々以外にも塗料屋さんなどいろいろな企業も手伝ってくれました。 ◆絵を描く◆ 「どこ」の落書きを消して絵を描くか!の段階になりました。 調査の中で一番気になった「トライアングル」さんに飛び込み、社長さんに相談したところOKがでました。 その後何度かの打合せを経て、デザイン画作成までこぎつけました。 7月6日に落書き落としが始まり、17日の夜中に完成! シャッター画制作はだいたいお店が終わる20時から23時頃まで丸2週間行われました。 チームの3人だけではなく、学生仲間も含め約20名ほどが携わりました。 シャッターの大きさは横4m×縦3mが3枚と横2m×縦3mが1枚です。 ◆得たもの◆ 苦労話としてはどこに話をもっていったらいいかなどが最初はわからなかったそうです。 また、シャッターは平面ではないので塗るのが大変だったとのことでした。 けれども、嬉しいことに毎日この通りをとおる人たちに声をかけられたり、エールを送られたり、差し入れをいただいたり、うちの店にも描いて欲しいなどの話もきたそうです。 この「体感」はなかなか得られないものです。素晴らしいですね。 学校の授業のプロジェクトは無事に達成されました。 しかし、この活動は今後どのようになるのか?が残ります。 実は私は15年前に小倉北区役所主催のまちかどアートで壁画を描きました。 私の絵はモノレール工事のためになくなりましたが、当時の壁画はまだ数枚残っています。 さて、15年前に描かれた壁画には落書きはありますか? 是非、調査していただきたいですね。 「仕事」としてデパートのシャッターに描かれた絵に落書きをされたら、すぐに「仕事」として消していると思います。 看板屋さんは北九州市にたくさんあります。 しかし、なぜ今回のように「落書きを消して絵を描く」というのが「仕事」になっていないのでしょうか? この発想が新しいのであれば「新しい仕事」の始まりです。嬉しいですね。 私としてはこのプロジェクトは各地域の新しい都市整備計画にもなる大きなプロジェクトだと思います。 新しい町並みは最初からシャッターに素敵な絵を描いていれば落書きは一切なくキレイなまま。 私は落書きを消す活動は日本の各地でボランティアでしているのをテレビで見ました。 この問題は北九州市だけではないのです。 そして落書きできない環境を作る!そのキレイな環境を維持する!ことの大切さにも気づいていた学生さんたちに感動しました。 また、彼らは私達だけでなく地域のみなさんも参加していただきたいと言われていました。 北九州を愛している人たちはたくさんいます。もっと声かけすれば集まるはずです。 それから、落書きのなかにはなかなか才能あるなあというものもあります。 みんなの前でその落書きとして描いたものを「作品」として是非発表してもらいたいです。 学生さんたちは3回生で、もう就職活動も始まる時期です。 そうと知っていても、次回はいつ?と私は期待しています。 多くのもの得たこの素晴らしい体験は彼らの今後の人生の糧となりましょう。 彼らは一石を投じました。うまく波紋が広がっていったらいいなと思います。 ◆イベント◆ 西日本工業大学オープンキャンパスが行われます。 2009年8月9日(日)8月22日(土) 時間:10:00~13:00 会場:西日本工業大学 おばせキャンパス(工学部)小倉キャンパス(デザイン学部) 事前申し込みは必要ありません。入場無料。 受験生、保護者、教員、高校生、一般の方も大歓迎! 大学に入れるめったにないチャンスです。お気軽にご参加ください。 小倉キャンパスではラジオ出演してくれた彼らに会えますよ。 詳しくはホームページhttp://www.nishitech.ac.jp/をご覧下さい。 (コーディネーター 九州画材 又野やよい) ■株式会社 九州画材■ TEL:093-522-0747 FAX:093-522-1517 http://www18.ocn.ne.jp/~q-gazai/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年08月16日 14時00分19秒
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