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ガイアの風

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2009年12月20日
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カテゴリ:精神世界
■レポート FMKITAQ「ガイアの風」11月29日(日)20時~21時放送

出演者:シンガーソングライター 梅原 司平さん

テーマ:いのちよ、輝け ~幸せになるために 人は生まれて来た~



●梅原司平さんプロフィール

1946年富山県生まれ。1971年より音楽活 動を開始。
1975年全国シャンソンコンクール決勝進出。1979年モーリスフォークコンテスト入賞、
CBSソニーオーディション関東甲信越代表。
1980年ソニーより念願の全国デビューを果たすが、メジャーとはほど遠く歌の原点に返ることを余儀なくされる。
その後、全国を旅しながら音楽活動を続け、オリジナルアルバムなどを多数制作。

1999年朝日新聞「この人が読みたい」に紹介され注目を集める。
2003年NHKラジオ深夜便「こころの時代」出演が話題を呼ぶ。
NHKサービスセンターよりCD『生命の讃歌よ こころに響け』発売。
2004年アンコール放送され再び話題となる。

2005年アルバム『モンゴルの風』『生命の花』シングル『ひまわり』『折り鶴』発売。
2006年35周年記念2枚組アルバム『悠久の星~プラーナ』発売。
2007年ソングブック『モンゴルの風』『生命の花』『悠久の星~プラーナ』発売。

2008年6月キングレコードより再デビューアルバム『愛あればこそ』発売。
同年11月講談社より自伝エッセイ集『売れない歌手でよかった』を刊行。

現在もコンサートやCDを通して、広島・長崎への思いを歌った「折り鶴」や、子どもたちへのメッセージソング「ここへおいで」など、魂の歌を全国に届けている。

1曲目 『折り鶴』

27年前に作った曲で、この歌を作ってなかったら、歌い続けていることは、なかった。
被爆者の会にゲストで呼ばれた際に、広島、長崎の被爆者のみなさんの思いを、なんとか曲にしたいと、悩みながら作った曲。
被爆していない自分が作るのは、大変だった。

広島、長崎の修学旅行生が、平和学習の一環で、歌ったことからはじまり自分の知らないところで、たくさんの方に歌われるようになっていった。
折り鶴がきっかけで学校コンサートが増えていった。
アルゼンチンでも歌われ、中国語にもなり、英語にもなった。
自分は、どの国にも行ったことはないのに、曲だけが世界に広がっていった。
人から人へ伝わって、母親から聞いたとか、誰が歌っているのかわからないような感じで伝わり、ひどいときには、作者不詳になっていた。
モンゴルに言ったときには、現地の子供達が日本語で歌ってくれて、涙で顔をあげられなかった。
最近では、富山県の小学校で子供達が手話隊と一緒に大合唱してくれた。
吉永さゆりさんも、原爆の詩の朗読会に参加する活動をされていて、この歌をみんなで最後に歌っている。
(残念ながら、まだ吉永さゆりさんと共演したことはなく、地元では、梅原司平さんと吉永さゆりさんを共演させる署名まであるそうです)


2曲目 『ここへおいで』

誰にも相談できなくて、自殺を選択してしまう子供達を思ってつくった曲。
この曲を通じて、出会った子供達の顔がいつも目に浮かぶ。
今の子供達は、昔と違い、表に表さないが、心は病んでいる。
コンサートのときには、何も言わない子が、あとから手紙をくれる。
本音の言えない子供達が多いのだ。
僕は何もできないが、ただ、寄り添ってあげたいという気持ちで歌っている。

●自殺した子供さんのお母さんからの手紙
「この歌を18年前に息子に聞かせていれば、この世を去る事はなかったかもしれない。
聞きながら大粒の涙が今日もこぼれました。
誰もいない放課後の校庭から、あなたがひとり寂しく登った校舎の階段。
3階の窓から空を飛んだあなたの屈強な体。
あの時、心臓マッサージをほどこすために、ぼろぼろに引き裂かれたまっ白いワイシャツは、長い年月を経て、茶色に変色して、私の手元に残っています。
私があの日を忘れないように、あなたの笑顔を忘れない。あなたの優しさを忘れない。」

家出して自分が生きている事を確かめるためにリストカットを繰り返す女の子に黙ってお母さんが聞かせたという手紙も紹介してくれました。

少年鑑別所でもコンサートを行い、歌を通して彼らに何かを感じてほしいと思っている。
学校コンサートの後、教室で書くアンケートには、子供達は本音を書けないが、後日手紙がくる。
虐待しているお母さんを思い、PTAが廃品回収で費用を捻出してまで、僕を呼んでくれる。
そんなコンサートで嘘の歌は歌えない。絶対届けるという気持ちで歌っている。試されているのは僕。後日、そのお母さんから、私変わりました…という手紙が届きました。


3曲目 『海辺にて』

この曲のピアノを演奏しているピアニストの鈴木裕子さんも今日はスタジオにご一緒してくださいました。北九州出身。
この曲の時には、毎回、即興演奏されています。コンサートでは、鈴木さんも毎回涙をこらえて演奏しているそうです。これえきれず、鍵盤が涙で濡れて困るそうです。

干潟を埋め立てるのをやめてほしいという活動をされている方々との、出会いで作った曲。
環境問題に疎かったので、そこから猛勉強した。
半世紀の間に日本の干潟は40%減っている。
海流は2000年をかけて、今僕たちの足下にきている。
僕らはちっぽけな命だと感じた。

この曲は、最初に曲があり、間に、物語風に語りを入れて続く曲。
4.5分では、思いがすべて、伝わらないので、こんな形になった。
一つの曲を作るのには、3ヶ月くらいかかる。
資料集めからはじまり、テーマ、きっかけでつくる。
ふとした瞬間にメロディーが浮かぶ。

人は、感じる事がとても大切。感じれば、人の痛みもわかる。
もし、自分が売れた歌手で、行った先でたくさんのファンが待っている歌手だったら、今の僕には、ならなかったかもしれない。
広島のコンサートで、ファンの方から、本当に折り鶴を歌いたかったら、式典の前日、真夜中の平和公園に行きなさいと言われ、行ってみると、そこにはたくさんの方がいた。
昼間、来れない方が夜来るのだ。
その方から、『あなたの曲は私の中でいつもベスト10に入っています』と言われ、そんな人が一人でもいるなら生きられると思った。

●プラナ基金
ファンの方々の寄付金や収益金の一部をNPO法人アジアチャイルドサポートを通じて、届けています。
2005年には、モンゴルの子供達にギターを、ミャンマーに井戸を6こ作ったそうです。
井戸ひとつで、500人の命が救え、10万円あれば井戸がひとつ掘れます。


4曲目 『人として』

いろいろな出会いの中で、人間って何だろう?なぜ生まれて来たんだろう?と思っていると、詩とフレーズがすーっと浮かんできた曲。

エンディング 『大地』

九州、阿蘇のあたりを通っているときに、浮かんだ曲。
人は、感動すると、動き出す。感動を与えるものを作り出したい。

※ 今後のコンサートスケジュール http://pulana.exblog.jp/
※ 講談社『売れない歌手でよかった』は、涙がボロボロ出るので、バスタオルを持って読んでみてください。


●アンジェラ感想

梅原さんの歌とお話は、とても心に響きます。
そこには、真実があるからだと思います。
多くの人が、本心を隠して生きている中で、梅原さんの本気のメッセージが相手に伝わって、心を開かせる力があるのだと感じました。
ナビゲーターの大坪さんと、私は、覚悟していたものの、ボロボロでした。
梅原さんとスタッフの方は、本当にあたたかい方々でした。ありがとうございました。

(コーディネーター セラピスト アンジェラ)
HP http://www1.ocn.ne.jp/~angelahp







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最終更新日  2009年12月20日 17時53分33秒
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