カテゴリ:環境活動
ドキュメンタリー映画「Beautiful Islands」
【釜山国際映画祭2009 アジア映画基金AND賞受賞】 その島は、世界で最初に沈むと言われている。 舞台は南太平洋のツバル、イタリアのベネチア、アラスカのシシマレフ島。 気候も文化も異なる島で生きる人々の普通の“暮らし”に焦点を当て、3年がかりで撮影した映像詩ドキュメンタリー。 絆を育む祭りや、長年受け継がれる伝統工芸、水辺の暮らし。 そのすべてが気候変動で失われゆくもの。 「気候変動で、私たちが一体何を失うのか?」を“感じる”作品にしたいという監督の意向で、BGMやナレーションを排して波や風の音、島の人々の美しい歌声や子供の笑顔と旅するような作品に仕上げた。 エグゼグティブプロデューサーには是枝裕和が参加。 デジタルで生きる私たちの本質的な感性がよみがえる1時間50分 【監督 海南友子からのメッセージ】 私には忘れられない光景があります。 テレビ番組の撮影で訪れた南極に程近いパタゴニアで、氷河の取材をしていた時のことです。何万年もの時を重ねた氷河が、眼下に果てしなく美しく輝いていました。 しかし、突然の轟音とともに、あっという間に消えたのです。後には、氷河の崩れた音だけがいつまでもこだましていました。 自分の踏みしめていた大地が、跡形もなく消える。 その恐怖の生々しさに私は震え上がり、『いつか私の住む町にも、同じようなことが起こるかもしれない』と、強く感じました。 その恐怖は、氷原の美しさとはあまりに対照的で、強く心に刻まれました。 私は今回、この作品で“失われゆくもの”を描きたいと思いました。 足元の氷河が消えてしまったように、気候変動の影響を受ける島で は、長年築いてきた生活文化や伝統など、さまざまなものが消えゆく運命をたどろうとしています。 それらをよりリアルに感じてもらうために、なるべくそのままに近い形で記録しました。 余計な演出やナレーションはありません。 風の音や人々の笑い声に耳を澄まし、ゆったりと作品と対峙してもらいたいのです。 そして、“情報”ではなく、“心”で受け止めてほしいのです。私たちの何が失われようとしているのか、を。 予告編 http://www.beautiful-i.tv/trailer.php 福岡では、KBCシネマで7月17日から公開です。 劇場情報 http://www.beautiful-i.tv/theater/index.php 「Beautiful Islands」HP http://www.beautiful-i.tv/index.php お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年07月17日 14時02分26秒
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