憲法熟考
まず最初に確認しておきたいこと。憲法は、校則とは違う。 国民にあれをしろ、これをしろと言うのが憲法では断じてない。 よく与党自民党の政治家が、権利ばっかり主張して義務を履行しない。だから、憲法に国民の義務をいれにゃいかん、というのは、本末転倒も甚だしい。 そもそも国の政治が国民の自由と権利を奪わないように、権力を縛るのが憲法なのだ。 これは、このブログでも繰り返し書いた。そして、これを立憲民主主義という。 ところが、自民党と、困ったことに民主党の一部も、立憲民主主義に消極的姿勢なのだ。 はっきりいって、これは民主主義の否定。憲法9条改正以前の問題だし、こんな状態で9条が改正させられたら、国民の権利も自由も粉々だ。 俺は、きょう国民投票法案が正式に通ったことで、どっちに転ぶかわからん民主党にお付き合いするのは、もう、やめた。枝野さんとか、立憲民主主義を考えた憲法論議を言う真っ当な政治家もいるが、党の方向性が、みえぬまま、民主党に投票していると、気がついたら、改憲に手をかしていたということになりかねぬ。 実際、きょうの投票で、与党の国民投票法案に賛成した民主党議員がいたというではないか。 俺はいまの日本国憲法が完全無欠とは思っていない。あらためるべきはあらためるべきと思う。しかし、いまの政治状況は改憲を言うような政治状況ではない。 そして、真っ当な憲法論議ができる政治が実現できるまでは、現状維持。護憲勢力といわれる政党が、3分の1を維持できるように、考えて、今後の投票行動を決めて行きたい。