レニングラード
この街は、日本で言うと京都。歴史と落ち着きのある街だった。その街で、せっかく1泊するのだ。サーカス、バレー、とおもったが、いずれも月曜でお休み。そこで、街歩きに徹した。そんなとき、映画館にさしかかった。料金はわすれたが、ちょうど呼び鈴が響いていて、はいってみる。あんまり大きくない映画館。ソ連の軍人さんとか、OL,サラリーマンで5、6割埋まっていた。最初は、共産党のニュース映画。みんな黙ってみていた。白黒で面白くもなんともない。10分ほど、それがおわると、カラーの映画。コメデイーらしく、みんなよく笑う、おれも、わからないなりに、笑ってしまう。アンドロポフの怖いといわれたソ連だったが、映画館には日本人とかわらぬ人間がいると思ったね。おわって外にでたのは夜10時近く。北極圏近くのせいか、まだ明るかったのを、きのうのように覚えている。