「亡国総理と似非エリート、許すまじ」
これは、月刊現代の巻頭論文で、国家の品格を書いた、数学者の藤原正彦氏が書いている。これまで、国家の品格っていうベストセラーのコーナーに並んでいるのをみても。食わずぎらいだったが、けっこう的確な指摘もあっておもしろかった。なかでも、政界、財界、官界を批判したあとの学会批判のくだり「.....たとえば、審議会に呼ばれると、それだけで双六の上がりぐらいに、大喜びする学者もいます。次回の審議会にも呼んでもらえるようにふるまえば、出世街道がみえてくると皮算用する学者もいます。そういう連中は政府のいいなりの御用学者になります。」御用学者から政治家になった、学者先生もいましたね。そして、「「改革」を実行するために、まずは自分の意向をうけた人を集めた審議会で話し合いをさせる。そして、出てきた案を法案化して、強引に国会でとおさせてしまう。品もなにもあったものではないのですが、論理だけはとおっている。けれども、そんな首相を選んだのは、日本国民であることはまぎれもない事実です。首相は国民のレベルを映す鏡なのです」全部をここに書くわけにはいかないが、藤原さんは、いまの子供の世代にかけるしかないと書いている。うーん。自分の目の黒いうちは、日本再生は無理か......。