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まあ、たまにはプラスな話題もエントリーします。 今年の子供(4年生)の漢字テストの正答率が非常に低く、4月、学年当初に3年のテストをやってみるとなんとクラス平均45%の正答率。あくまで、平均ですから、20%程度の子供がわんさかいるわけです。 これはまずいだろと思って、2年の漢字をやったら72%。72%というと一見まあまあのように思えますが、平均ですから、できていない子供がけっこういるということなのです。5分の1の子供が2年生のテストの正答率50%でした。4年生が「晴れ」や「肉」や「岩」程度の漢字を書けないのです。3年生の漢字だって、ほとんど訓読みで、熟語であっても日常生活で使う「全員」「写真」「有名」などです。 こうなると、授業が成り立たなくなってきます。 前の担任は、いったい何をしていたのか。困ったものです。 今年から全校で一斉漢字テストをしはじめたのですが、4年生だけが正答率が落ち込んでいました。 4年生からはやや抽象的な漢字が増えてきます。「投票」「交流」「航海」。こんな漢字は訓読みが書けない子供には太刀打ちできません。 低学力というよりも、低学欲状態(学欲という言葉は、昨日ネットで見かけました)で、学習に対して無気力状態です。 教えたことが恐ろしいくらいに頭に入らないのです。意欲と自信の喪失。コンプレックスは学力の伸びを阻害する大きな要因です。 仕方がないのでさかのぼって2年生の漢字から鍛え始めました。子供を苦しませないように、スモールステップの教材をガンガン刷って、超効率的に、基礎から繰り返しました。放課後、居残りさせることが可能な時間はほぼ全て漢字にあてがいました。 なんとか、2年をクリア、3年をクリアと、段階を踏みながら、4年の新出漢字を教えていかなくてはなりません。 結果。3年生の漢字が45%だった彼らを4年生の漢字で正答率を79%まで引き上げることに成功しました。 子供が苦しまない方法をとったので、今や子供たちは漢字テストが好きですし、何より、自信がつきました。 漢字ができるようになると、社会や理科の得点まで上がってきました。 落ちこぼしをつくらないことは、私たち教師の責任だと思います。でも、つくっちゃうんですよね。真面目な人でも。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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