|
カテゴリ:番外編
津田恒美
・ 5回戦で西武の逆襲の狼煙となる工藤のサヨナラ安打を打たれたのは津田である。ストレートに的を絞られて「1・2の3」で内角球を振りぬかれた(後に工藤が述懐)。外角に変化球を投げておけば、このままシリーズは終わっていたかもしれない。 ・ プロ選手時代にも血行障害で苦しむなど、浮き沈みが激しかった。1991年、現役で脳腫瘍で倒れる。2年後に他界。ご冥福をお祈りします。
山本浩二 ・ 大器晩成型で、広島にいたから目立たないが、調べてみると数々の記録を打ち立てている。 ・ シリーズ初戦で東尾からホームランを打って同点とした事がきっかけで、8戦までもつれ込むきっかけとなる。ベースランニングで息を切らすシーンもあった。山本にはキツイシリーズだったと思う。ベテランがしのぎを削りながら意地を張り合う姿は印象的だった。 清原和博 ・ まだ体は華奢である。打球はセンター返しからライト方向へとぶことが多かった。外角の球をきれいに打ち返している。彼はけっこう謙虚だったのだ。 ・ 山本浩二が引退だった事もあり、センター返しを心がけるバッティングは、山本浩二の再来というような表現もされた。上の写真はこのシリーズで2人が打ったホームラン。どちらもきれいにライトに入れている。 ・ しかし、その後の清原はパワーヒッターとなっていく。彼の野球人生の後半は、強引なバッティングは粗も多く、外角球を三振することが目立ってくる。 ・ 清原は森監督を尊敬しているらしいが、森監督をはじめとして、西武ライオンズ(堤オーナーを含む)は彼には甘かったと思う。彼は一途な男だったのだ。年を追って、明らかに謙虚さが失われていく。 ・ 対広島日本シリーズ8戦目、工藤のピンチの大一番でマウンドで笑う監督とナイン。あの場面を何度も思い出す。あそこで笑う事のできる時代。そんな時代が到来した事は、よかったようにも思えるし、ただよかっただけでもない要素も含まれていたような気もする。結局のところ、そういった「時代の緩さ」「個人主義時代」はその後の清原を方向付ける事になったのではないかと思う。 ・ 彼が「お堅い広島」で教育されたなら、もっともっと大きい選手になっていたかもしれない。DVDのジャケットはこのシーズンに通算2000試合連続出場記録達成し、2215試合連続出場へと向かう衣笠と清原が並んで映っている場面である。不思議な気がする。 ・ 確か、清原も、若い頃には何かの連続記録を作っていたように覚えている。ロッテの平沼選手に死球を投げられたことに激怒して「バット叩きつけ&ドロップキック」と、暴力を振るった事で出場停止、その記録も途絶えた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 14, 2007 02:46:53 PM
コメント(0) | コメントを書く
[番外編] カテゴリの最新記事
|
|