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カテゴリ:児童・生徒の問題
百均のトランプがけっこう良くなってきたので、クラスに5個ぐらいトランプを置いています。 クラスにトランプを置くのは賛否両論あると思います。昔の私は反対派でした。今は、まあいいかと思えるようになりました。気楽にみんなで遊べるという点では、テレビゲームよりよっぽど好感が持てるような気がするからです。 雨の日と給食時間に早く食べ終わったとき限定にして遊んでいいことにしています。とても楽しそうに遊べています。 「スピード」や「大富豪」というトランプ遊びがはやっています。 私は、いろんなルールがあるとやりにくいので、統一ルールを作ってみんなで練習してから始めました。一番シンプルなルールです。 すると、1ヶ月ほどしたらもうすでに統一ルールが崩されて、ローカルルールができています。 どうしてそうなったかというと、シンプルなルールでは実力差が出るので、実力のない人が嫌がるからで、「運」が左右しやすいルールを導入したからです。マージャンで言うと、ドラを増やす(ウーピンは全てドラ等・・・)ような方向です。運に左右される方向にすると、ゲームとしての知的な面白みがなくなってしまいます。
その一方では、ローカルルールを嫌う動きもあります。 前のエントリーでは、難しすぎる野球の公式ルールを簡単なローカルルールに変えたものを提示する事について書きました。 この場合は、どちらかというと、ローカルルールは敬遠されます。なぜかというと、簡単ルールにすると既得権者(=ルールを知っていて、技術もある者)が「損」だからです。理解や技術の差を失くすような簡単ルールは、既得権者が嫌がります。 これは、ドッジボールをしても、サッカーをしても、同じです。実力差を失くすようなルールは嫌がります。簡単ルールを導入した方がみんなで楽しめるのに・・・・ 富は、一部に集中したほうがよいという考えです。
ルール変更あるいは、ルール維持、いずれの場合も結局は「自分たちに有利な方向を望む強い勢力」や「声が大きいグループ」の考える方向へとなびきます。子供達は知的な活動よりも、「目先の、自分だけの勝利」の楽しさを味わう事を優先させます。
今年のプロ野球、クライマックスシリーズは、ペナント優勝チームがアドバンテージの1勝をあらかじめ得るというルールが提示されたのに、巨人がそれを嫌って、アドバンテージの1勝は消えたそうです。アドバンテージがなければ、ペナント優勝の意味がどこにあるというのか??巨人はおそらく自分のチームが2位3位になった場合の「保険」を考えたのだと思います。結果的に巨人は自分の首をしめてしまった形になりました。 ルール作りは大切です。どのようなグランドビジョンの上に立ってルール作りをするのか?グランドビジョンがないままにできてしまうルールが大人社会でも、あまりに多くありませんか?? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 23, 2007 12:17:34 AM
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