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「欲ばり過ぎるニッポンの教育」 講談社現代新書 著者: 苅谷剛彦 /増田ユリヤ -----------------------------------
この本でも、小学校への英語教育の導入について、否定的な意見を述べておられます。英語のみならず、教育改革全般が、欲張りすぎて無理があることを指摘されています。 フィンランドの教育に詳しい増田ユリヤさんとの対談の形で日本の教育があまりにも無定見に改革を進めてしまう事への危惧について、論じておられます。 ----------------------------------- 「自ら学び、考える力」の教育が大事だと言うかけ声の割には、それをいかに実現するか、どのような条件整備が必要か、そのために人的、物的、財政的な教育環境の改善をどう行うのか、と言った点については、ほとんど具体策を出さないまま、教育改革はスタートした。 -----------------------------------以上引用 私も新学力観や小学校段階での英語教育に関して全面的に否定をしているわけではありません。小学校段階で英語に触れる事のメリットを認める部分はあります。 それでも、考えてみてください。何年もにわたって蓄積されたHowtoをもつ専門の英語教師に教えられている中学生でさえ、どれだけ英語をしゃべれるようになっていると言うのでしょうか?? 小学校段階への英語活動の導入一つをとってみても、改革が、「確からしい結果につながる事をきちんと考えて推進」されているわけではない事がよくわかります。漠然とした「よかろう」というイメージだけで改革が推し進められており、だれかが責任を持ってリーダーシップをとっているわけではありません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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