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なぜ日本人は劣化したか 第1章 活字の劣化/第2章 モラルの劣化/第3章 劣化していないものは?/第4章 若者の「生きる力」の劣化/第5章 社会の劣化/第6章 排除型社会での「寛容の劣化」/第7章 劣化はいつから起きたのか/第8章 劣化か、進化か/第9章 劣化を防ぐことはできるか ----------------------------------- アマゾンのレビューを見てみると、この本に関するけっこう厳しい意見が出ていました。 「著者の体験だけを根拠に極めて感覚的に問題提示しているに過ぎない。 」 等等。そういわれれば、そんな気もするのですが、感覚的な問題提示がそんなにいけないのかと言われると、そんなこともないではないかと思います。香山さんは職業柄、かなり多くの人に接する機会もあると思いますし、これまでにも多くの議論も重ねられてきていると思います。 臆せず、たくさんの方が問題を提示してくれる方が良いと思っています。 教育現場にいると、「日本人は劣化した。」と、日々実感してしまいます。私の感覚では、十分に日本人の劣化は危機的状況だと思います。香山さんの書かれている通りです。 家庭科で裁縫などすると、惨憺たる劣化を感じます。 ・糸くずなどごみを落としまくる。 ・説明書を読まずに適当に作業を進める。 ・進めるだけまし。何もしないで1時間を過ごす。 ・マチ針を打たずに縫おうとする。 ・5ミリで本返し縫いと指示しても、平気で2センチ幅。 ・玉結び玉止めも全然できない。 ・できあがり像をイメージできない。 ・縫い方が甘かったり明らかな失敗であっても、修正しない。 ・一人一人に声をかけないとできない。やろうとしない。 私のクラスの話ではないです。平均的なクラスでこんな程度であることが、たくさんの教員が証言しています。 香山さんは、 「まず、劣化を自覚するべきだ」 と、主張されています。私もその通りだと思うのです。たくさんの提起や提示があって、まずこの惨状が広く自覚されないと。 若手の教員でさえ、「国が滅びる」と、嘆いています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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