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TVドラマ「モンスターペアレント」、ずばりのタイトルで放映されています。 学校ドラマはかなり現場の様子を誇張・脚色して描いています。ありえない設定や明らかな間違いも多く、「モンスターペアレント」にもそういった部分は目に付きます。 例えば、教育委員会の顔ぶれ。平岡祐太、佐々木蔵之介、温水洋一が演じるキャラクターは、あまりにも役人的でなさ過ぎます。ああいう人たちが教育委員会に集められるような人事はまず、ないでしょう(笑)。 そういうのを差し引いても、このドラマ、まずまずの出来ではないかと思います。実話を基にしたフィクションと言うことで、そこそこの現実味はあります。第三話の給食費未納問題もけっこうリアルに描けていました。 第二話では、南野洋子扮する母が、子供の怪我に過度に敏感で、怪我をした我が子の担任を責め立てていました。言い分が滅茶苦茶であることを描きながらも、母親が抱える家庭での悩み~父親の育児参加が全くない~が背景にあることを示唆しています。 家庭内の不安。あるいは社会(職場・地域・友人関係)での不安。 現代を生きる我々は、多少の差はあれ、誰もが不安(多忙やプレッシャー、孤独や人間関係の不和)に心を蝕まれているのではないでしょうか。不安を抱えた者がモンスター化して、医療や教育、サービス業といった攻められ弱い現場に訪れているのだと思います。 ついでに言うと、大人が不安に心を蝕まれれば、悪影響は弱い側(子供)に向けて及んでいきます。 母親の不安は子供に向けられることが多く、溺愛またはその真逆の虐待につながります。秋田・連続児童殺人事件の鈴香容疑者はその両方があったのでしょう。孤独で不安な母親は増えていると思います。それは夫婦間の問題であったり、母親の友達間でのいじめの問題(母親の年代層がいじめエッジにシフト中です)であったりなのでしょう。
「弱い者達が夕暮れ さらに弱い者をたたく 」
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