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Dec 6, 2008
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カテゴリ:その他 雑多

1997年に起こった神戸小学生殺害事件は犯人が中学生であったことと、その犯行の残虐さ、少年の異常性から大きく世間の注目を集めた。あれから既に10年以上が経過する。犯人が当時14歳の少年であったため、少年法の壁によって事件の真相は謎に包まれている。この不可解で衝撃的な事件を、様々な立場の人が様々な角度から説明をしようと試みてきたが、巷に流された膨大な情報は混沌としたままで、一向に整理がつく様子もなく歳月は過ぎて行った。マスメディアは事件から1年ほどの間は、狂想曲の如くスクープと論説を繰り返した。その一方で、冤罪説を唱える者もいれば、彼にシンパシーを抱く者や英雄視する者まで存在する。この事件の後にも、少年による衝撃的な事件が立て続けに起こったこともあり、少年法の改正をめぐる論争も含めて、少年の犯罪をめぐる議論は宙に浮いたままになっている感がある。

この事件やこの事件に連なる少年犯罪の問題を、いったいどう考えればいいのか??

私も子供にかかわる職業に就く者の一人として、出来るだけたくさんの情報に触れるように注意を払ってきているつもりであるが、何冊本を読んだとて、頭の中にたちこめた霧が晴れるわけではないだろう。現実はより混とんとしてきているようにさえ思える。

事件当時私は学級崩壊後のクラスを受け持っていた。1997年の春にTVで初めて「学級崩壊」という言葉を耳にしたが、まさか自分がその状態のクラスを受け持たされることになるとは思っていなかった。少年Aが在籍していた学年も、小学校時代にはかなり荒れていたという報道があった。

その2年ほど前は初めて小学生の子供が「キレる」という状態を経験した。何かスイッチが入ったのか、それともスイッチが切れたか・・・・一種の憑依状態であり、それまでに見てきた子供たちの、「怒りっぽい」とか「乱暴」の範疇に入らない状態だった。

事件の8年前には、新興住宅地の中学校に勤めており、それまでにはなかったタイプの校内暴力の発生にも遭遇した。80年代当初のように、苦しい家庭事情や特別な背景をもった子供たちが要因になっているタイプとは異なり、80年代の終わりには普通の子供たちが荒れるパターンが出現していた。見るからにガラの悪い不良が中心となるのではなく、言葉遣いが悪いわけでもなく服装の乱れもそこそこ悪い程度の子供が共鳴するような形で崩れていく。それは、おそらく友が丘中学校にも共通する状況であったのではないかと推測している。

あの酒鬼薔薇事件は特殊で凶悪ではあるが、独立しているわけではないと思う。あの事件は、連なっている。何も特殊で凶悪な犯罪だけに連なっているのではなく、広く一般の事象と連なっているのではないだろうか。私がそれまでに教育現場で直面したこととも、その後のこととも連なっているし、私自身とも連なっている。そして、「今」を生きる、私以外の人々とも。普通の人が、そう簡単に、あれほど残忍な犯行に及ぶと言っているわけではない。現代という時代が抱える、様々な闇の部分に連なっているように思うのである。

酒鬼薔薇事件の時にも、その後の事件の時にも、多くの報道で「あんな事件を起こすなんて、考えられない、信じられない」といった類の表現がよく使われてきた。私も、宮崎勤の事件にも、オウム真理教にも、酒鬼薔薇事件にも、池田小学校の事件にも、秋葉原事件にも、吐き気をもよおすほどの嫌悪を覚える。どれも酷いし許されないと思う。しかし、そうは思うものの、残念ながら「あるかもな」と思ってしまった。アンビリーバブルではあるけれど、あり得ないとは思えない。

・・・意外と、このような受け止め方をしている人は少なくないのではないかと想像している。そして、そんな感覚で事件を受け止めているのは、宮崎-オウム世代以降の世代に多いのではなかろうか。

宮崎-オウム世代の教師として、この事件についての論考を文章にしていきたいと思う。何らかの結論にたどり着くわけでもないであろうが、自分の中でこの10年、引っかかり続けてきた事件である。こうして文章にしていくことで、少しでも見えてくるものがあれば、と思っている。

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けっこう長いシリーズになるかもしれません。






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Last updated  Dec 8, 2008 11:25:10 PM
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