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結婚をして子供ができると、夫婦の生活の中心が「子育て」へとシフトチェンジしていきます。欧米ではそうでもない部分もあるようで、早くから子供を別室で寝かせるとかいう話も聞いたことがあります。夫婦関係を優先させるそうです。 日本人はそうではなく、子供を中心とした生活になりやすいのではないでしょうか。個人的にはそれでいいと思います。ところが、専業主婦の場合、子育てを全面的に引き受けることになってしまい、それが孤独や不全感を深めてしまう原因になっているように思います。妻が子育てに重点を置き始めると、夫も家族からの疎外感を覚え、夫婦の疎遠がさらに孤独と不全感へと向かってしまうようなパターンがけっこうあるのではないかと思います。 そうなると妻は、子供への依存を強めていきます。特に子供が男児であった場合、「恋人は息子」という状態が生まれます。女児であった場合、「親友は娘」でしょうか。夫からの疎外または夫へのあきらめが夫とは違って血がつながっている子供への愛情となり、子供への過干渉にと発展していきます。 この状況は母子家庭の親子関係の中にも見られることがあるように感じます。 1980年の初めぐらいに 久徳重盛氏が命名した「母原病」、1992年ぐらいには「母子カプセル」という言葉が出てきました。それらの言葉が指摘していた母と子の密着による悪影響は今もなお続いているように思います。 子供を大事にすることについては大賛成なのですが、親のいびつなつながりが、子供をダメにしてしまっているのではないでしょうか。少しでも自分の子供に不利な状況に我慢がならない、少しでも子供に負荷がかかるとかわいそうで仕方がなく、自分の痛みのように感じてしまう。 これでは子どもは育ちません。特に男の子に覇気がなく、1990年代の後半ぐらいから男子のリーダーが育たなくなったことが指摘されています。女同士の牽制が働く「母親---娘」間より、恋仲になってしまう「母親---息子」間の方が重症化しやすいことなのだろうと思います。 子供を虐待する親がいる一方では、こういった子供と自分の分離ができない親もいます。子供との分離ができていない母親は、子供を独立した社会の構成員という視点からも見る感覚をみにつけて、育てていけるといいのですが・・・
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