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カテゴリ:その他 雑多
行定勲監督「今度は愛妻家」です。 途中で一同喧嘩になるシーンあたりは、もしかしたら作品として破綻してしまうのではないかと心配したものの、うまく持ち直しながら素敵なラストへと展開していきます。 豊川悦司と薬師丸ひろ子が同世代と言うのもあって、余計に共感される部分があったのかもしれませんが、是非、どの世代の夫婦にも、夫婦でない人たちにも見ていただきたい作品だと思いました。 豊川さんが、いいです。昔(1990年ごろ?)、「病院へ行こう」という映画では、薬師丸さんと真田さんが主演で、豊川さんはほんのチョイ役で出ていました。この2人が主演として共演しているのも感慨深かったです。 水上あさみが演じる若い女の伏線も効いています。 さて・・・ 夫婦は他人です。 核家族で互いが初婚で、養子を貰っていないのであれば、たいていの場合、家族の中で他人は「夫婦という組み合わせ」だけでしょう。 他人と言うのに、距離は近いし、共有する時間も長いです。他人の中で飛びぬけて近くて、肉親より共有する時間が長いのが夫婦です(もちろん、例外はある)。こんなに近くて長いつきあいになる他人って、どうなんでしょうと思ってしまいます。配偶者が「めんどくさい相手」(今風な言い方で(笑))である方も、少なくないでしょう。 この映画の夫婦にも、互いの「面倒くささ」がのしかかっています。派手なトリックではないけれど、この「面倒くささ」を監督は丁寧に料理していきます。あんまり書き過ぎるとネタばれになるので、いけませんね。
私は、「他人を大切にすること」の起点として配偶者(=他人)を捉えています。あまり私の配偶者を大切にできてはいないし、それ以上に私の配偶者には大切にされていない今日この頃(苦笑)、考えさせられる映画でした。
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