お仕事放浪記 今日は南国紀行だな
みなさん、恥ずかしながらガラスは只今戻りました。南九州の香りを画像でお楽しみ下さい。燃える桜島だ!ついでに根占町で農家をしている友人宅から開聞岳を望む特攻隊が別れを惜しんだ開聞岳だ!それにしても、サボりの日記である。5日もサボったぞ。国家公務員と田舎暮しを目指すやつは、心して読め!5月3日19時半のフェリーで大阪南港を出発し、翌朝8時過ぎに宮崎港へ着いた。生憎の曇り空だ。港では自称黒豚の110kg男が迎えに来ていた。軽自動車だ、はみ出している。しかもシャコタン。高校時代の同級生である。2年のときに舞鶴から転校して来た。その時から柔道家でデカかったが、50kgのヒョロヒョロガラスが最初に喧嘩をうったので、その時からの仲良しだ。3月に黒豚が「日南市に転勤になった」と電話して来てから、今回の南国放浪記は計画が始まったのだ。「黒豚行くところにガラスの影あり」は、黒豚一家には有名である。3人子供がいるが、育てたのはほとんどガラスだ。多分、気分的にはそうだ。黒豚は転勤が多い。国家公務員だからだ。海関係の仕事だ。最初の任地は和歌山県田辺市、ここへはひどい時は毎週末通った。大体行くのは奥さんがお産で実家(徳之島)へ帰ったときだ。前後1年近く子供連れで帰るから、絶好の遊ぶ機会なのである。金曜土曜の夜田辺で飲んで、翌日神戸まで車で送ってもらい、そのまま神戸で飲む。その繰り返しだった。(それにしても遠かった。ひどい時は片道7時間かかった。日本一の最果ての地だ)次の任地は岸和田だった。ある時、神戸で飲んでいて、「岸和田にいつも行く安くて旨い寿司屋がある」というので、夜の10時すぎからタクシーを飛ばして食べに行った。閉店間際のネタケースはほとんどカラだった。タマゴを食った。夜中の2時頃、再びタクシーで戻って来た。往復で4万円のタクシー代。・・・・岸和田の寿司は安くないのである。その後、堺の公務員宿舎に入ったときもよく通った。信太山からすぐである。(暗号だ。知る人ぞ知るだ!)次に越して来たのが神戸だ。すぐに震災。出来たてのマンションのような公務員宿舎だったので、ガラスはここに避難した。その後、1ヶ月間はここを拠点に、廃虚の街を飲み歩いた。嫁子供は徳之島へ避難した。廃虚の三宮は、あまりにも行く店がなかったから、夜中になると中山手のNHK前の信号で遊んだ。鹿児島や福岡に住む同級生に夜中に電話をしてからかうのだ。ガラスと黒豚「もしもし、今からテレビに出っで見っくれ」(いまからテレビに出演するので、見て下さい)寝ぼけた友人「おう!何チャンよ?」(ああ、何チャンネル?)ガラスと黒豚「エネーチケーよ」(エヌエイチケーだよ)寝ぼけた友人「何もやっちょらんど」(何もやってないよ)ガラスと黒豚「震災情報をやっちょっどが」(震災情報をやってるでしょう)寝ぼけた友人「おう!今から出っとや?」(ああ、これから出演かい?)ガラスと黒豚「うんにゃ、もう出おっど」(いいや、もう出演中だよ)寝ぼけた友人「鹿児島じゃやっちょらんど」(鹿児島では番組やってないよ)ガラスと黒豚「やっちょっどがー。今車が通ったどがー」(やってるでしょう。今、自動車が通ったでしょう)寝ぼけた友人「うん」ガラスと黒豚「今から画面中央の横断歩道を渡っで、見ちょらんか」(今から、画面中央の横断歩道を渡るから見ておいて)寝ぼけた友人「見えた見えた」NHKの深夜の震災情報は、旧NHKビルの屋上カメラからの画像だったのである。目の前には、前傾姿勢のでっかいビルがあったのだ。夜中は他にやることがなかったのだが、それにしても不謹慎な被災者であった。その後、黒豚は鹿児島に転勤願いを出し、見事に受理された。次の勤務地は・・・・飛び越えて奄美大島だった。これはラッキー!ということで、奄美大島へもおしかけた。4年間の奄美大島勤務の後、ようやく鹿児島の本部勤めだった。ここで黒豚は小屋を作った。いや、家を建てた。鹿児島に帰ってから4年の歳月が流れ、そして再び宮崎へ飛ばされた。単身赴任だ。子供も高校生男~中学生男~小学6年生女となり、だれも付いてこなかった。もちろん、嫁さんもついてこなかった。そして、幸せな単身赴任が始まったのである。魚が美味しい油津港、温泉も近い。宮崎は畜産も盛んだ。牛・ブタ・鳥の全てが旨い。焼酎も旨い。宮崎市内はムフフもナイスだそうだ。黒豚は110kgである。痩せるわけがない。この日(5月4日)は10時頃に日南の単身赴任宿舎へ着き、すぐにひなびた温泉へ行った。温泉を上がって昼飯は大きなスーパーがやってる回転寿司屋へ。たらふく食った。夕方このスーパーへ買物にいったら、マグロ1本45000円とか、かつお1本15000円とかが平気で並んでいた。恐るべし日南。さすがに牛1頭はなかったな。そう、夕方買い出しに出て、もう一人来る予定だったので、3人分大量の食材を買い込んだ。黒豚110kgである。買う量が半端じゃない。刺身だけで1kg程あった。結局、もう一人が来られなくなり、2人で全部平らげた。6時から宴会スタート。2人である。9時半に外出。フィリピンバーは休みだったので、オバさんバーへ。12時半帰着(田舎の夜は早い)。残った食料を平らげて3時就寝。2人でビール6本+焼酎2.5リットル。恐るべし黒豚である。暗黒団まいったか!長くなったので、続きは明日じゃ。明日は開聞岳の見える農業一家だ!田舎暮しは楽しそうだろう。転向を考えるやつは必ず読め!