Drops

目覚ましを止めると
どこかから聞こえてくるコーランの祈り
ホテルの近くにモスクがあるんだそう。
窓を開けるとこんな風景が


窓下の通りには、昨日まで無かったお店がオープンしている。


お風呂の椅子みたいな低い椅子に座って
お客さんがコーヒーを飲んでいたり
新聞を読んでいたり、何か食べていたり・・・

ノンビリした朝の風景とはウラハラに
大通りではバイクがブンブン走り始めている。

お昼を過ぎる頃にはこの倍以上の数になる。

９Ｆにある朝食を出すレストランに行くと
すぐ近くにはサイゴン川が流れていた。
今日も暑そうだ・・・・
朝食はバイキングなのだけど、フォーと卵料理は
頼むとその場で作ってくれる。
この日はフォーを食べることに。

優しい出汁の味と、素朴な麺にほのかな香草・・・
この先毎日麺を変えては食べていた。
ライムを搾ると、またサッパリして美味しい。
コーヒーのコーナーには山積みになった
ファイヤーキングのカップ＆ソーサー

深めに煎ってあるベトムコーヒーだけれど
甘い香がして飲みやすかった。

この日は朝から車で１時間くらいのところにある
クチトンネルへ行くことに。
ベトナム戦争当時、ベトコンの人々によって
掘り進められたトンネルの長さ
２５０キロ。軍隊でもなければ兵士でもない
一農民な彼等のゲリラ作戦でベトナムは
アメリカに勝ったのだ。
その拠点ともなったのがこのクチ。


彼等はアメリカ軍の使えなくなった戦車や
不発弾を再利用して色々な武器や爆弾を作ったんだそう。
守るべき物は国でもなければ名誉でもなく
自分達の生まれ育ったこの場所と家族。
親を失った子供が、１０キロもある銃を背負って
昼間は水田を耕し、夜はゲリラとなって
ワナを仕掛けたり、兵士を襲ったりしたのだ。
そして時には、自分達の絆を深めるために
踊ったり歌ったり・・・

小さくて小柄なベトナムゲリラの子供達が
必死にジャングルの中を駆け巡って
この土地を守ろうとしていたんだな・・・・と
思うと胸が詰まる思いだった。



落とし穴の中
一見単純なようで、計算されたつくりになっている。


小柄なベトナム人でなくては入れないだろうトンネル


・・・入ってみました（笑）
クネクネ曲がったり、真っ暗なトンネルの中は
オバケ屋敷のようだった・・・中腰の姿勢のまま
進むこと３０ｍ・・・やっとこ出口にたどり着く頃には
汗だくに。。。。このトンネルが２５０キロも
アリの巣のように張り巡らされていたというから
ビックリだった・・・
アメリカ軍の将軍が
「ベトコンは姿は見えないが、どこにでもいる」
こう言っていたのもわかる気がする。

ベトナムサンダルというタイヤで出来ているサンダルを
実演販売（？）していた。
これは手のひらに乗っちゃうサイズ

実際に履けるサイズで一個３ドルでした。
廃物利用が基本だったのかもね。

細くないと入れない穴に潜んでいたベトコンの人々。
コレはトンネルとは別物なのですが
わが社を代表して中村君を投入（笑）

周りにはフランス人観光客の団体さんが。
写真をバシャバシャ撮りまくられてました。
フランスのどこかで、きっと中村君の穴写真が
知らない人の目に触れていることでしょう。
（ってココに載せちゃってますけどね）


敷地のいたるところに、こんな感じの
蝋人形のような物が設置してありました。
忘れた頃に現れるんで、結構ビビリましたがね・・・
ポーズがなんとなく優雅にも見えるベトコン嬢。

実弾射撃もありましたが、場所が場所だけに
やる気にならなかった我々。。。
実弾射撃の売店でグースカ寝てたワンコ。

音が凄いのに、良く寝られるなぁ・・・
床がヒンヤリして気持ち良さそう。

クチは生春巻きの皮も有名なのか？
敷地内には生春巻き造りの実演もありました。

クレープの皮みたいに伸ばしてます。

伸ばした物を天日干しに。

沢山並んでて綺麗だった。

暑いクチトンネル散策の後、売店に寄って休憩
コーラのテーブルの上にあったバンビ灰皿が
可愛くてパチリ。。。こんなんばっか写してるな。私・・・


そして午後は市内観光へ。