看護への入り口
昨日は、朝早くから電車に乗り1時間半、ガタガタと揺られながら海岸線を走ってある高校へ進路ガイダンスへ行きました。1,2年生対象の進路ガイダンスです。商業高校なので、ほとんどの子はコンピューターとか公務員とかの専門学校の説明、大学の説明などに入っていたのではないでしょうか? 私の担当は、もちろん「看護」に関する進路の説明。 しかし、教室の窓には「講演」と書いてある。講演?へ? で、私の時間の後には、地元の看護学校の方が来るようになっている。講演ってなんだ?ガイダンスじゃないの? ま、出たとこ勝負じゃって気分で教室に入りました。 そこにいたのは二十数人の高校生。ほとんどが女子生徒でしたが、そこにひとりだけ男子。お!いいぞ!熱心な子だったなぁ。 始まる前に高校の先生が「生徒達は思った以上に子どもですから・・・」というようなことを言われていたので、どれだけ騒がしかったりするんだろう、なんて思いながら教壇へ立ちました。 「さて、始めましょう!あいさつしようか?」 「?」 「いつもどうしてるの?」 「号令かけてます。」一番キャピキャピしてる子に言う私。 「じゃ、あなたお願いします。」 「え~?」照れながらもやってくれました。 このぐらいは全然大丈夫。一人一人に質問しながら進めました。始めはうちの学生ぐらいのおしゃべりはしてたかな?きっと、ドキドキしてたんでしょう(笑) 「人が話してるときは聞きましょうね!看護師さんは人の話を聞くのも仕事ですよ。」 ほどなく静かになっていきました。いい子達でしたよ。 もしかして私が怖かったのかしら(^^;;; 実はいく前にね、ほとんどの子が「准看護師」を目指しているので、そこのところを詳しくということを聞いてたのです。 でもね、看護に興味があるというので、看護職については結構知ってるのかなと思いきやそうではありませんでした。 「准看護師になりたい人?」って言うと、ポカーーンとしてる。 「看護師になりたい人?」 半分が手を挙げた。 「准看護師と看護師の違いを知っている人?」 なし! え?なんだ? 話が違うぞ・・・ 誰が准看護師を目指してるんだ?これって、先生達が今の学力だけ見て勝手に進路について見てるんではないだろうか?そう思ってしまいました。いかんじゃないかーーーー!生徒の可能性減らしたらいかんだろうーーーー!!!(違ってたらすみません。) 看護師になるにはかなり多岐にわたる進路があります。自分で選択した道ならどの道でもいいと思うんです。でも、あとでそんな道もあったなんて!って思わせるなんて、そんなのダメです。きちんと教えないと!私も知らないまま進学してショックを受けたことがあったので余計思います。まあ、私の場合は、自分が調べなかっただけですけどね。 で、私の50分間は「看護師」ではなく「看護職」についてに変更です。どんな仕事なのか、どんなところで働くのか?どんな人がなれるのか?もちろん進路についても、その多岐に渡る道を教えてきました。選ぶのは自分ですということも含めてね。 看護師のイメージについて聞いていくところから始めましたが、みんないい事いうんですよ。内容まで書くと、すごく長くなるので省略しますけど、実は感動しました、素晴らしいなって思いました!看護職につかなくても「看護師の仕事」をしっかり知ってもらっておくことって大切です。いい機会でしたよ。これってこれからも大切な活動だなって思いました。看護職について話しているだけでもあっという間に時間が過ぎちゃいました。後半は私と彼女達の息が合ってきたようです。目がね、キラキラしてこちらを必死に見ていることがわかりました。 あっという間の50分でした。実は足りませんでした。 この50分で感じたことは、このキラキラした目や「看護」に対する興味や夢を壊したらいけないよなあってことです。 実際に働いて疲れている看護師さん達を見て心が痛んだことを思い出し、「看護」に憧れてキラキラと目を輝かせてるこの子たちが、看護の世界でもキラキラ出来るようにしないといけないんだよなって思いました。 私の思い描いている仕事、やることがいっぱいあるな・・・ そう思いながら、職場に戻った私でした。 まとまりのないご報告、お読みくださりありがとうございましたm(__)m