テーマ:ゲーム開発者日記(457)
カテゴリ:小話
先日に、趣味を仕事とする事に関してご質問いただきましたが、
とても興味深い題材だと感じましたので、 この点についてブログという形で 纏めさせていただきたいと思います。 趣味を仕事にする事については、 私は最高に幸せな仕事となる可能性もあり、 最低の地獄のような仕事となる可能性もあると考えています。 まず、趣味という言葉の意味を考えてみます。 以下は辞書によって調べたい内容です。 そこには、こう書かれています。 「仕事・職業としてでなく、個人が楽しみとしている事柄。」 仕事・職業としてでなくと書かれている点に着目して下さい。 私としては、この点から、以下のように考察致しました。 まずは、趣味を仕事とする場合の危険性について考察致します。 趣味というのは楽しいものです。 つまりは、楽しいが前提であって、辛い事は趣味とは言いません。 ところが、趣味を仕事としてみるとどうでしょうか。 楽しいだけの仕事は、この世の中に絶対に無い と断言出来ます。 ここで、楽しいはずだった事柄に対して、 辛さが介入してくる事になるのです。 人間は仕事の辛さやストレスを、自分の趣味等によって発散し、 また仕事への英気を養う方が多いのではないでしょうか。 ところが、趣味を仕事としてしまった場合には、 楽しいはずだったものが、楽しい事であり辛い事でもある事に 変わっているのです。 つまりは、趣味での楽しさが奪われているのです。 それが趣味を仕事とする最大の危険性です。 癒しの場を奪う事に繋がる危険性が非常に高いのです。 仕事場だけで済んだはずのストレスが プライベートを侵食している事になるのです。 何故、辛さが介入してくるのかを簡単にですが説明してみます。 趣味というのは自分がやりたい時に始めて 自分がやめたい時にやめられます。 気分が乗らない時には、やらなくていいのです。 趣味に対しては、自分は自由に振舞えるのです。 ところが、仕事としたらどうでしょうか。 やりたくない時でもあなたはやらなければいけません。 また、仕事は好きな事だけを選んで仕事とする事は出来ません。 つまりは、自分がやりたい事をやるためには、 その代償として、沢山の大変なやりたくない事も やらなければいけません。 このような事が起った場合に、趣味を仕事とする事の 良い面ばかりを見ていた場合に、 趣味も仕事も同時に憎むようになります。 そして、趣味も仕事も一度に奪われる事になるのです。 これは、最低の地獄です。 では、逆に最高の幸せを得るというのは、どういう場合でしょうか。 趣味を仕事とする上での、メリットを考えてみます。 趣味を仕事とする上で、幾つもの代償を差し出す事は 上記について軽く触れましたが、 それによって得られる喜びや楽しさは段違いに大きいもの となるという事が最大のメリットであると思います。 ゲームが遊ぶ人間が趣味だったものが仕事とした場合に、 幾つもの辛さを乗り越えた先には、 自分の理想通りのゲームを世の中に出せる喜び、 また、それを自分で作り出して遊べる喜び、 と同時にユーザーに喜んでもらえる喜び、 大好きなゲームに毎日、触れる事が出来る喜び、 沢山の喜びや幸せを手に入れる事が出来るのです。 しかも、それによって報酬を得る事が出来るのです。 好きな事をやって報酬をいただける、 これ程に幸せな事があるのでしょうか。 最高に幸せな仕事と呼べるものがそこにあります。 今回は簡単にではありますが、纏めましたが、 要約しますと、趣味を仕事にする事は 最高の幸せを生み出す可能性もあり、 最低の不幸を生み出す可能性も同時に併せ持っています。 そして、どちらになるかは自分次第という事です。 私は、最高に幸せな方向へ進むために必要なものは 覚悟だと思っています。 趣味を仕事とする事をじっくりと考えて、 考え付く全ての辛いシチュエーションを頭に思い描いて下さい。 やらなければいけない努力を思い描いて下さい。 それでも、進みたいという覚悟があるのであれば、 その仕事に就けた時に、 最高の喜びを得られる可能性は高いと思います。 趣味を仕事としている私は断言します。 明確な意思と覚悟さえあれば、 趣味を仕事とする事は最高に幸せな事なのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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