テーマ:ゲーム開発者日記(457)
カテゴリ:小話
移植・リメイク作品の劣化パターンについては、
先のブログで触れましたが、 今回は、私なりの移植・リメイク作品を成功に導くには、 どのようなケースが望ましいかを考察してみます。 まず今回は、移植について考察致します。 さて、移植には、そのままの移植と 追加要素を加えた移植があります。 その事例によって望ましい形が 変わってくるであろうと考えています。 単純な移植の場合は極々、簡単な話ですが、 優秀な技術屋を揃える事が出来れば 劣化する可能性は皆無になります。 元々からゲーム性をいじる必要性が無いため、 後は、技術屋が移植に際しての技術を不足無く持っているかが 重要となります。 逆に、追加要素がある移植は難しい話になります。 追加要素によって、 元々のゲーム性との統一性を 必ずとらなければいけない事や、 再度、ゲームバランスの調整を行う必要性が生じます。 それらを行うためには、オリジナルゲーム作成者の中でも、 特にディレクターに類する人間が必ず必要になります。 その人員を確保出来ないと、 作品から統一性が失われて駄作に成り下がります。 纏めます。 単純な移植であれば、優秀な技術屋が必要です。 それによって、移植は成功致します。 追加要素の移植であれば、オリジナルのゲームディレクターと、 その思考をゲームに再現してくれる優秀な技術屋が必要です。 これらの条件が満たされた場合には、 移植作品は劣化移植を免れて、 皆様の前に作品として届く事になるのです。 移植については、会社が安い価格に固執し、 スタッフィングを疎かにしがちな面があります。 今後は、如何にして優秀なスタッフを移植に確保出来るかが、 重要な課題となりそうです。 残念ながら、私は移植に関わった事がありませんので、 今後、周りで劣化移植が誕生しそうな状況がありましたら、 改善するように働きかけていきたいと思っています。 そうした結果、劣化移植が無くなって、 ユーザーに楽しんでいただける移植作品を しっかりとリリース出来る環境にしていきたいですね。 私も微力ながら力を尽くして頑張ります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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