テーマ:ゲーム開発者日記(457)
カテゴリ:業界の流れ
本日は、なるにはシリーズをお休みさせていただき、
海外展開について思った事をブログします。 昨今のゲームが商売として成り立つためには、 日本市場のみならず 海外市場も視野に入れなければいけない事については、 このページでも何度か言及してきた事です。 元々が日本のゲーム会社についても、 必ずと言っていい程に海外にも会社を持っており、 ゲーム開発は世界をターゲットに開発される時代 になりました。 さて、私も現在、次世代機のゲームを開発中ですが、 つい先日に北米社の会長達が 現在、開発中のゲームの視察に日本までやってまいりました。 以前では、開発中に海外の会社の役員が視察に来る例は 極端に少ない例と言えたものですが、 最近は、海外からもゲームのチェックに やってくる事が多くなっています。 これは、海外市場に展開する前に、 どのようなゲームが作られているかを知る事によって、 海外展開をどのように行っていくかの 指針を決めるためであります。 現在、開発中のソフトも日本未発売ながら 既に海外での展開も決まっており、 今回の視察は日本先行発売後の海外展開のための梃入れが、 どの程度、必要であるかの検証が主だったようです。 この流れは世界を市場とする以上は 致し方ない面がありますが、 日本固有の感性を持ったゲームソフトが 生まれ難い環境になったとも言えるかと思います。 開発予算の事を考えれば、 既に海外を視野に入れて開発をした方が コストを抑える事が出来るのは当然のため、 それを念頭においた開発体制をとる会社が多いようです。 ところが、私としては、その方針には大反対でして、 この方針では、そのまま進んだ場合に、 何処をターゲットとしたのか不鮮明な 中途半端なソフトが増えてしまう可能性が 高くなってしまいます。 最近のゲームでも、そのようなタイトルに心当たりが ある方は非常に多いのではないでしょうか・・・ 幸いにして、私の開発タイトルについては、 海外発売予定が既に決定済みながら、 会社と相談の上、海外展開を視野に入れてのゲーム性の調整は、 日本発売時には、しなくても良いとの お墨付きを頂く事が出来ました。 やはり、日本では、まず日本単体として考えて ゲーム製作に注力したいところです。 その結果、良い物が仮に出来たのであれば、 その後に調整の負荷をそれほどにかけずとも、 海外にも受け入れられるゲームに、 必ずや、なるのではないかと信じております。 良い物は万国共通です。 私にとって海外を視野に入れるという事は、 海外を視野に入れないという事です。 海外、国内と小さいカテゴリーで考えて開発するのではなく、 良い物かどうか、その1点だけに集中して開発する事が 結果的にコスト削減、売り上げ上昇に 繋がるのではないかと思います。 最近のゲーム会社は海外を意識しすぎている 感じがあります。 是非、日本のゲーム会社は、 もう一度、原点を思い出しての製作に立ち返ってほしいところです。 その結果として、日本産のゲームのゲーム性が 王道へと返り咲けるようにしたいですね! 今回の海外の重役達との打ち合わせには、 私もプログラマーの代表の一人として参加させて頂きました。 毎回、思うのですが、何故、英語が共通語なのでしょうか・・・ ここは、日本ですから、日本語もある程度は勉強してほしいところです。 暗黙の了解で毎回、英語というのも 多少、英語圏の傲慢なような気がします。 話題がそれましたが、ちょっとした疑問です・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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