テーマ:ゲーム開発者日記(457)
カテゴリ:業界の流れ
経済産業省が4月26日に、家庭用テレビゲーム等の
国内ゲーム産業の国際競争力の強化を目的とした、 「ゲーム産業戦略」を策定する事を発表しました。 この戦略構想を産業省が策定するに至った事については、 私としては概ね評価しております。 ご存知の通りに、日本のゲームは昔から、 日本の重要な輸出産業として発展を遂げてきました。 これほどに輸出が輸入を上回っている産業も少ないでしょう。 このような産業は、 国にとって非常に有益な産業であると考える事が出来ます。 その点から、今回のこの戦略も、至極、当然であると思います。 然し、何故、今なのでしょうか。 日本のゲーム産業は世界規模で見れば、 北米や他の国に圧され始めています。 それでも、日本のゲームは強いという事には変わりませんが、 全盛の時期こそ、その勢いを維持するために、 国家として、その勢いを堅持出来るような策を打ち出すのが、 産業省並びに、国としての努めであったように思います。 ゲームに関しては、以前は後進国である韓国すら、 そのような試みは、何年も前から行っています。 ここでも、役人の後手に回る癖が出てしまったのが、 非常に残念であると思います。 勿論、ゲーム業界自体の働きかけが弱かった事や、 努力が不足していた点については、 業界として責任を負わなければいけない点です。 それについての責任転嫁をする気もありませんし、 その影響を一番、受けているのが私達自身であると言えます。 愚痴のように思われるかもしれませんが、 日本という国家の役人は、決断力を養ってほしいと思います。 私達は国家との対話を求めてきましたし、 協力を要請した事もあります。 その事についての決断がやっと今になって出てきた事については、 お互いの努力が実った結果と喜ぶ気持ちもあるのですが、 やはり、決断が遅すぎると思う気持ちが強くあります。 この世の中、常に決断を迫られています。 そららを先送りする事は問題からの逃げにしかなりません。 問題は発生した時点で解決策を打ち出さなければいけません。 その事を一国民として国にしっかりと認識してほしいと 今回の件を通して強く感じました。 最後に、今回の件については7月上旬に詳細が発表される予定です。 この試みによって、国とゲーム業界相互にとって、 利益を生むような関係を構築していきたいと考えています。 過去には、多少の軋轢があった感じている 国とゲーム業界が手を合わせる時代が、やっと来ました。 これを機会に、よりゲームそのものを盛り上げていきたいです。 私達は、今回の産業省の発表とは別にしても、 世界にとっての日本のゲームの地位を取り戻すつもりです。 そのための努力を惜しむつもりはありません。 日本のゲームが世界の覇権を握り、 圧倒的NO1を獲得出来るように応援をお願い致します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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