テーマ:ゲーム開発者日記(457)
カテゴリ:小話
世界も21世紀に入って時間が経ちましたが、
相変らず世界は人種差別という問題に悩む日々を過ごしています。 人種差別という問題は解決の糸口が見つからない闇へと迷い込んでいるようです。 この人種差別についてですが、 この点において、私はゲーム業界に誇りを持っています。 昨今のゲームの表現の進化は誰の目に見ても明らかであると思います。 然し、これだけの表現力を持ったメディアのわりには、 人種差別的な問題が起こる事は、まずありません。 これは、他のメディア(例えば、映画や本等)と比較しても、 非常に珍しい例だと言えるのではないでしょうか。 これは、一重にゲーム産業に従事する人間、 個人単位での差別意識が非常に低い事が起因しているのではないかと考えております。 以前にも、当ブログにおいて述べた事だと思いますが、 ゲーム産業は多国籍な人間が協力し合って ゲームを作る場合が増えてきている事については触れた事であります。 この多国籍な職場というのは、 他の産業においては人種的な問題が起こりやすい環境でありますが、 ゲーム産業においては、この問題が起こる事は殆どありません。 何故かは分かりませんが、ゲーム業界に集まる人間は、 人種、信じる宗教、生まれの環境等は気にしない傾向があります。 重要なのは、個人の努力であり、能力であるという事をこの業界の人間は知っております。 ゲームを面白くするためには、人種なんて関係無い事を知っているのです。 この事はゲーム業界の働く一員として、 他の産業に対しても非常に誇れる事だと思っております。 差別が多い世の中で、差別が極端に少ない世界を構築しているゲーム業界、 差別に嫌気がさしている方にとっては魅了的な業界であると言えます。 この部分をもっと内外にアピールして、 この業界の一員に加わってくれる方を増やしていきたいと思います。 最後に私の意見を付け加えさせて頂きます。 私も、人種差別を憎んでおります。 人種、学歴、色々な点において、世の中は差別する人間が多い傾向にありますが、 それらの差別する人間は、自分が弱いから差別しているに過ぎません。 自分が弱いからこそ、他人を差別して安心しているだけに過ぎないのです。 自己の弱さ、劣等感を他人を不当に落としてめて安心する・・・ 私が、最も下劣だと感じる行為の一つです。 差別それは、差別する側の人間の心の弱さであり、無知である事の証明です。 世界から差別が一掃される事を願ってやみません。 私の会社でも、日本人以外の人もいますが、 日本人も外人も一緒に昼食を取ったり、一緒に宴会で盛りがったりと、 本当に日本人同士と変わらない付き合いをします。 そこには、外国人だという意識はありません。 同じ人間です。付き合ってみれば、そこに大きな差なんて無いのです。 ・・・稀に他業種の方の話を聞いて、外国人の扱われ方、 日本人と外国人に広がる溝の話を聞くと非常に悲しく情けなくなります。 何故、同じ職場で同じ目標に向かう仲間なのに仲良く出来ないのでしょうか・・・ 差別という心の闇が、人の心から無くなる日が早く来てほしいですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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