テーマ:ゲーム開発者日記(457)
カテゴリ:イベント
東京ゲームショーの開催まで1ヶ月を切りました。
出展する各社の開発者は忙しい毎日を過ごしております。 このゲームショーですが、最新のゲームを発売前に体験出来る事で有名ですが、 そこで、学生達が製作したゲームの展示も行われている事をご存知でしょうか? このゲームショーには自らが志望するゲーム業界の人間、 たくさんのユーザーが来訪する機会ですから、 学生達が、そこにかける意気込みは並々ならむものがあるようです。 まさに、学生達の総決算と呼ぶに相応しい華やかな舞台です。 学生達がこのような機会を持つ事は自己の発展を促す意味でも非常に好意的に捉えております。 さて、では、今年において、 私がこの学生達の展示会に足を運ぶかと問われれば答えは否です。 それには幾つかの理由があります。 まず第一の理由、それは、 この展示会を誰に対して最も見せたいのかが伝わって来ないという理由です。 その学校に進学を希望する進学希望者であるのか、 或いは、自らが志望するゲーム業界の人間に対してであるのか、 その点が非常に不透明であると感じられます。 加えて、第二の理由、 これは、アピール不足、プレゼンテーション能力不足です。 学生とは言え、立っている場はプロと同列の場である事を意識するべきです。 その中で、どのようにしたら自分が望む方々に足を運んでもらえるのか、 それらを創意工夫する必要がありますが、その点においての工夫に欠けていると感じます。 そして、第三の理由にして最大の理由、それは、学生達の真剣さの欠如です。 この東京ゲームショーは3日間だけの機会です。 真剣さの欠如とは書きましたが、勿論、彼らは真剣です。それは伝わってきます。 然し、それでも全く足りないと感じます。 以前に、この展示会に足を運んだ際にゲームを遊ばせて頂いたのですが、 その際に、担当者と少し話してみたいと思う機会がありました。 当然ながら、担当者をお願いしたのですが、席外しという事で不在でした。 そこで、戻る時間を聞いたところでも不明という回答でした。 このように自己を売り込む貴重な機会に対して、 このような行動を取るという事が私を大きく失望させました。 知らなかった担当者はチャンスを潰したと感じる機会は無いでしょうが、 知らないところでチャンスが潰れたのです。 さて、厳しい事を書き連ねてしまいましたが、 これは、それだけ学生達に期待している事の裏返しでもあります。 これらの理由は全て自分達の努力で取り除く事が可能です。 学生時点でこのような大きな機会を与えられた事に満足せずに、 そこから自分の人生にどのように生かしていくのか先を考えてほしいと思います。 この場で人生が変わる事もあるのです。その可能性がある場です。 この東京ゲームショー、自分の人生がかかっている位の気合で望んでほしいのです。 少なくともゲーム業界の人間は仕事として来場しますから真剣な目で判断します。 最後に、学生達が、この東京ゲームショーを受動的ではなく、 能動的に過ごしてくれる事を祈ります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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