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カテゴリ:映画
エグゼクティブプロデューサー: 渡辺謙 原作: 荻原浩 『明日の記憶』(光文社刊) 出演: 渡辺謙 樋口可南子 坂口憲二 吹石一恵 水川あさみ 袴田吉彦 木野花 木梨憲武 及川光博 香川照之 大滝秀治 働き盛りのサラリーマンに襲い掛かる“若年性アルツハイマー”の恐怖を描いた荻原浩の同名ベストセラーを「バットマン ビギンズ」の渡辺謙主演で映画化した感動ドラマ。徐々に記憶が失われていく主人公の戸惑いや不安、そんな夫を献身的に支える妻との深い絆を描く。共演は樋口可南子。監督は「トリック 劇場版」の堤幸彦。 広告代理店に勤める49歳の佐伯雅行(渡辺)。仕事も充実し、一人娘(吹石)の結婚も控え、公私ともに忙しくも幸せな日々を送っていた。ところが最近になって急に物忘れが激しくなり、不安になって病院を訪れた佐伯は、そこで衝撃の事実を告げられる。 医者(及川)が下した診断は“若年性アルツハイマー”というものだった。 やり場のない怒りと不安に苛まれる佐伯。だが、そんな夫を妻の枝実子(樋口)は静かに受け止め、2人で一緒に病と闘い続けようと覚悟を決めるのだった。 最近、「アルツハイマーもの」ばやりですね。昔「恍惚の人」が当時問題作となりましたが、日本の原作、韓国映画の「私の頭の中の消しゴム」にしても、寺尾聡の「博士の愛した数式」にしてもそうした内容です。 この作品は渡辺謙がみずから製作スタッフを担当して、出来上がってから記者会見でも感極まって絶句するほどの思い入れの強いものです。早くも今年の日本アカデミー賞候補の呼び声もかかりそうな熱演はすごいの一言です。 仕事一途な中年サラリーマンに突きつけられた現実に向き合おうとする夫婦愛が素晴らしい。何回か涙させられる秀作です。 お勧め 95点 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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