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カテゴリ:生活
お世話様。退院までの一幕。
部屋のベッドで麻酔の切れるのをひたすら待ちます。一面切れて欲しくない世界もあります。 というのは、お腹の筋肉がだんだん復活してくると、つい薄着のためクシャミがでて急激にナニも一緒に引っ張るでしょ。するとビクッと尿道が閉まる。閉まると尿を採るためのパイプが中で痛い!! これは生半可な感覚ではありません。よく尿道結石が痛いと言いますね。あれを想像してくださいませ。 涙が出るのね。 不思議とおまたのあたりはなんにも貼ってありません。バンソウコウも。なんかで止血したんだと思いますが。 とにかく点滴がつぎつぎとあって、それを吸収しながら下は下でたらたらと出す一方です。 かみさんが「面白いわね。ぴっぴっとリズミカルにでるのね」と観察してる。 膀胱の構造がそうだとか聞いた事がある。尿管から膀胱に溜められる時に尿管の先がそんな風に吐き出すのだそうな。 ちらちら見えるナニの先が管を咥えこんでいるさまったらない。 「女の人は尿道が短いけど、男の人のは長いから痛いのよね」 (その分トイレは女は間隔が短くて、男は長いし我慢が効くなんて頷いてしまった) かみさんは傍らで僕が用意した「クロスワードパズル」に夢中です。よく質問してくるし。 約3時間後、足のしびれが全部なくなりました。腹が減ってきます。 なんにも食べてないから。お昼も夕食も抜きで点滴です。 かみさんも娘も帰って、気を紛らす頼りはラジオでした。 終戦にちなんだ短編小説なんかあったりして、なかなか捨てがたいですね。 夜中になんども寝返り打ちながら、昼間の緊張が解けたのかいつの間にか寝ていました。 朝になると看護師さんたちが体温と血圧測定に来ます。「おはようございます。眠れました?」 「ええ、まあ・・・」かなり尿が溜まっているようだ。袋を替えてもらう。 やがて点滴の針も抜かれておかゆの朝食がでました。 「うまい」 だけど腰が痛いのと動けないもので、片方の手を後ろにつっかえ棒にしてベッドの上であぐらをかきながらおかゆを片方の箸だけで食べるのはしんどいですよ。普段の3倍くらいの時間がかかりました。 夜中に水分をとってもいいお達しが来たので、その前に買っておいたジュースも頂きました。 首の横にかなりこぼしてしまったけど。 食事が終わるといよいよ難題の「パイプ抜き」です。これは拷問です。 若い担当医師が看護師と来て「検体はちゃんと取れましたよ」 と言ってくれたのは良かったのですが・・・ 例のパイプは根本まで入っているので、とりあえず袋と一緒にナニの先っぽの手前あたりでパイプをカットされました。手早くビニールの管がしばられて取り去られました。 次にナニの口から飛び出している挿入部分、これがちょっと細い感じです、これを指でつまんで引き抜きます。 ナニが裏がえりそうな感じ、靴下脱ぐと裏返るでしょ、あんなの。 イタタタタタ。また涙。(×_×;)十字帯に血がにじんでます。 その後、かみさんが来て長い間お世話になった手術着を脱いで来たときの服装に着替えました。 部屋のみなさんにご挨拶して、後はなんとかご帰還です。 トイレに行っても普通の尿が出るだけ。不思議です。血が出ません。 あんなに串刺しになったのにね。その答えは2日後に分かりました。続く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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