ＧＡＭＥＲのちょっと一服

監督：羽住英一郎

出演者：伊藤英明 、加藤あい 、佐藤隆太 、大塚寧々 、吹越満 、浅見れいな 、美木良介 、石黒賢 、時任三郎

作品紹介
佐藤秀峰原作コミック“海猿”―2004年映画化、2005年ドラマ化、そして2006年待望の続編映画が完成！
引き続き海上保安庁による全面協力や、鹿児島・宮崎ロケでは大掛かりなセットとCGの導入により、大海難事故シーンの迫力ある映像に仕上がった。

鹿児島に移動となった海上保安官・仙崎大輔（伊藤）は、機動救難隊員として海難救助の最前線で働いていた。
ある日、鹿児島沖で大型フェリー・くろーばー号の座礁事故が発生。船体は傾き、全ての非常用システムが破損、船内には多くの車両が積載されている為引火すれば大爆発の危険があった。なんとその船には、仙崎と遠距離恋愛中の伊沢環菜（加藤）も乗船していた…。

いよいよ、例の二人がゴールインかというシチュエーションから始まり、ちょっとした未来予想図の食い違いから環菜手作りのウエディングドレスの前に躊躇してしまった仙崎。
その前に出てくる遭難現場の苦渋の選択が後で紹介される。
大型フェリーの事故シーンはCGとは思えない迫力の出来栄え。

ただ、二人の愛の世界を描くことに重きをおきすぎていて、パニック映画として大事な大詰めタイムリミット無視の携帯のやりとりには「おかしいよ」

そして、肝心の脱出場面が･･･。で結局「･･･ちゃったの？」という安易な結末です。（ネタバレないように）
これは観客を「救難隊員」という立場で見せるか、「回りの見物人」もしくは「遭難者の身内」として見せるかの違い。「救いたい」と言う観点なら脱出シーンはちゃんと描くだろうし、見物人や身内なら「あそこで連絡が途切れてしまった、助けられたのか？心配」という心理状態にさせられますしね。やっぱり女性の観客をターゲットにしていたのかな？
その辺はもうちょっと「ポセイドン」なんかを参考にして欲しいです。

はい、90点かな。