今回の休暇のメインイベントは2つ。
1つ目は、今日からの福岡旅行だ。

この旅行、実は2018年の休暇で予定を組んでいた。
が、実に4年もの長きにわたって延期させられた。
2018年は胆振東部地震にちょうど当たり、続く2019年は家族旅行を優先して予定を入れられず。
そして2020と21は日本で休暇を過ごすこと自体ができなかった。

ずっと行きたかった旅行だが、この通り4年も待たされた。
今回は、延期された分も含め存分に楽しもう。

本州、特に西日本に旅行しようとすると、適した季節は意外と少ない。
GWを除く4～5月がいいだろう。6月以降は梅雨の影響で旅行には向かない。
夏は言うまでもなく暑すぎ、秋だと台風が気になる。
その点、今回の旅行はいいタイミングに設定できた。


日程は3泊4日。
ANAやPeachの新千歳⇒福岡の旅行は午後・夕方出発なので、これを選ぶと1泊余計にかかるのだが
宿代を加算しても、スカイマークより安い。
この往路に、マイル特典を使用した。
成田からの移動でぶつかった手荷物の重量制限を考えると、復路にANAを選ぶべきだったかと思ったが
往路がPeachだと、時間がさらに遅い。


1人旅に限れば、こうした旅行らしい旅行は2018ロンドン以来だ(⇒2018/4/21)。
さらに国内となると、2011名古屋(⇒2011/4/16)を最後に行ってない。11年も前ではないか。
いずれにしてもブランクが長いため、旅行の感覚を忘れかけていた。
今回はそれを思い出すのも目的だ。


11:45出発、まずは新千歳空港まで行く。
4日前に来たばかりだ。こんな短い間隔で2度も空港に行くのも珍しい。

国内線に乗る場合、搭乗手続きは普段となんら変わらない。
少し時間があったので、空港内を一巡り。
ロイズの生チョコが気になる。後日買って食べようか？



雪ミクミュージアムにも行ってみた。これは後日に別記事を立てて書く。


飛行機は14:30出発。
実のところ、この辺までは旅行よりもゲームしたいとか思っていたが
飛行機に乗って細かいルートを考えているうちに、旅行が楽しみになる自分がいる。

国内旅行の場合、手間のかかりそうな旅程や調べ物は事前に済ませておいて
詳細なルートは、目的地への移動中に決めるのが定番だ。
行きたい場所や店を確定させ、効率よく回れるルートを考える。

この飛行機はB787、国際線仕様の大型航空機だ。
しかも、窓側席で隣2つは空いていた。
これならパソコンで作業も可能だ。


ほぼ定刻通りの16:56に到着。
後のことを考えると、今のうちに空港を見て回る方がいい。
20分ほどで一巡りした。
帰りのチェックインの場所に土産屋、レストランなどの位置を覚えておく。
展望デッキも見てきた。

福岡空港は市街地真っただ中にあり、博多駅まで地下鉄でわずか5分。
便利な反面、騒音問題などが心配になる面もある。

宿は天神に取っている。空港から地下鉄で9分、乗り換えは必要ない。
事前にマップにマーキングしており、迷うことなく到着。



これが、福岡での第一村人ならぬ第一景色だ。


この時点で18:20。すでに夕方なので、本格的に散策するのは明日だ。
しかし、晩飯を食べに行くのはこの時間からでもできる。

というわけで、荷物を下ろしたら早速食べに行こう。
これを見越して、家を出発してからここまで何も食べなかった。


この旅行で最初に行く店は、当初から決めていた。



元祖長浜屋である。1952年創業で今年70周年を迎える、福岡のラーメン屋でも老舗の代表だ。
かつては鮮魚市場の隣に屋台で出店したという。
そこで働く人が短時間で食べられるように、すぐゆでられる細麺にした。

そして何より、替え玉を生み出した店として有名だ。

店内は写真を撮っていないが、6人掛けのテーブルが4つとシンプルな食堂の雰囲気。
少人数で行けば相席になる。
お茶が入ったやかんに、割りばし、胡麻、胡椒、紅ショウガが各テーブルに置かれている。


この店のメニューは、ラーメン1種類のみ。



ネギ抜きにしたので、トッピングは豚肉だけという超シンプルなラーメンだ。
あっさりめのスープと麺の組み合わせは、単純ながら飽きにくい味わいを感じさせる。
豚肉は塩味が効いており、いいアクセントだ。
前述のトッピングで味を変えてみるとさらにいい。
オーダーからわずか2分で完成という早さも特筆したい。

博多と長浜ラーメンについて、はっきり区別するのは難しい。
だが、この店に限らず長浜ラーメンはトッピングがシンプルな傾向がありそうだ。


そして、替え玉である。長浜・博多ラーメンを語る上で欠かせない要素だ。
それはこの店が最初に考案したという。
博多ラーメンは細麺が主流ですぐ食べられるが、一方でのびるのも早い。
たくさん食べたい時は大盛りではなく、替え玉――麺だけおかわりするのだ。
スープは足してもらえないので、替え玉するなら飲まずに残そう。

この店では、ラーメンが550円、替え玉は150円。
さらに、肉もおかわりできる。替え肉といい、こちらは100円だ。

食べようと思えば3杯も行けたかもしれないが、2杯にとどめる。
明日以降まだまだ食べるので、無理するには早い。


この店は、宿から地下鉄で1駅分ほど離れている。
明日は1日券を買うつもりだが、今日だと乗っただけ交通費がかかる。
なので歩いて行った。片道15分かかるが、食後の運動にはちょうどいい。

19:19、福岡旅行1日目の行程を終了した。
トロントから帰ってきてこっち、夕方くらいには寝る日が続いており
この日も宿に到着するなりすぐ寝て、起きたら4時。
まあ、この宿ならそれでも楽しめる手段があるが・・・詳しくは最終日に。

明日からが、本格的な福岡旅行の始まりだ。


おまけ。新千歳空港で見かけたのだが、「軽食」「すし」「カフェ」・・・？





その「すし」はこの店のようだ。