本日、魔法陣グルグルは30周年を迎えた。
月刊少年ガンガンの1992年8月号にて、その歴史は始まった。
これは僕も今回初めて知ったが、正確には連載開始日は1992/7/10らしい。
ガンガンの発売日は毎月12日だが、この時は日曜に当たっていた。
とはいえ、当時を知っているか調べないとわからないことなので
7/12がグルグル記念日として広く定着しているような気がする。
魔法陣グルグルとは、一言で言えば「RPG風ギャグ」。
その一方で、真っ当な魔王討伐の冒険物語でもある。
主役が主役なので、Love要素も結構多い。
といっても、年相応の「くっつきそうでそうでもない」描写が大半ではあるが。
「ザムディン」や
「ウニョラー」など、今でも語り継がれる有名ネタも多い。
ノストラダムスの大予言、DQ7発売、といった時事ネタもたまにある。
ガンガンの30年の歴史でも、人気作品ベスト10には確実に入る。
鋼の錬金術師、DQロトの紋章に並び、誰が選んでも確定と思われるクラスの作品だ。
Blackは後述のアニメ1回目から入った。1995年になる。
それから当時発売されていた単行本5巻までを買い、翌96年からガンガン本誌で読み始めた。
ガンガン自体も、2年間の隔週連載の期間に入った頃だ。
巻頭のゲーム特集では、当時発売されたSFC版の魔法陣グルグル2の攻略記事が掲載されていた。
初めて本誌を買ったのは、同年の10号(1996/7/26発売)だった。
この時連載された話は60章、コパール城に潜入する話だ。
「『ぢ』実演販売」「カミさんは大蔵大臣」「王宮の味を食べてみたかったんだ」が主なネタだろう。
2つ目は連載読んでた世代でもわかるのか疑問だが。
加えて、ジュジュの"クーちゃん"呼び初出もこの話だ。
月2回発行期間やエニックスお家騒動を乗り越えながら、2003年8月に見事完結した。
11年間も続いた長期連載だった。158章という話数とともに、当時のガンガン最高記録でもある。
その9年後、2012年11月からガンガンONLINEで続編が連載中だ。
あと4か月で再びの10周年を迎えようとしている。
単行本は現在16巻、すでに前作に並んだ。
前作の16巻も含め、32巻全部Kindleで持っている。
電子書籍版では、連載当時のカラーページがそのまま収録される。
30年の間に、アニメが3回制作された。
1回目は1994~1995年で全45話。原作1~4巻の後、後半3分の1はオリジナル話だった(原作に追いついたのだろう)。
Blackはこれをきっかけにグルグルにハマり、ひいてはガンガンを読み始めた。
作者いわく
「大変なことになった」。
2回目は2000年で全38話。オリジナルの1話の後、いきなり5巻の内容に飛ぶ。
そこから11巻前半まで、ほぼ原作準拠で進んでいく。物語最大の山場・アラハビカにも訪れる。
もちろんリアルタイムで全部見た。
作者いわく
「テレ東になった」。
この2回の間、1996年には映画も作られた。ロト紋、ハーメルンとの合同映画だ。
時間配分はロト紋が1時間、ハーメルンとグルグルが30分くらい。
これは映画館で見て、フィルムコミックも買うほどハマった。
主題歌は作者自らが作詞作曲したとあって、この上なくグルグルにぴったりだ。
そして3回目は、グルグル25周年にあたる2017年の7/12。
すでにカナダに来ていたBlackは、これをリアルタイムで見ることはできなかったが
dアニメストアとVPNを利用して、昨年ついに見ることができた。
この場面は1話より。原作には無かったシーンだ。
原作の全16巻分の内容をアニメ24話に収めるという、とてつもない無茶に挑んだアニメだ。
しかも、原作にあった大小様々なネタのほとんどが再現されている。
内容を知っていても、改めてアニメで見ると笑えるものばかり。
そのため、1話ごとの情報量が濃密過ぎる。
一気に見るとバテるので、1日最大2話に制限してじっくり味わった。
特に17話からは前2回のアニメでは扱わなかった範囲、原作11巻以降に入る。
アニメで見るのがとても新鮮だった。
中でも20話のレフ島、23~24話のザン大陸編は原作から大幅に変更された。
本当は旧アニメも見たいのだが、合計83話は気軽には手が出ない。
いや、本当の問題は配信で見つけられないことだ。
新作があるため、旧作を配信する理由が薄い。
今からだとDVD買うしかないかもしれない。
が、2017版アニメのラストは前2回のアニメを見た上で見てこそ真髄を味わえる。
気軽に見る方法はないものか。