英語でFF10、今回が連載15回目だ。
ザナルカンド遺跡のイベントを終えてから、最終決戦が始まるまでのイベント区間を扱う。
「私は渦潮の中に立つ岩でなければならないんです」
大混乱のエボン寺院本部に呼び出された、シェリンダの台詞。
こういう英語文化を感じる比喩は、今作ではそれほど多くはなかった気がするが
気になる物があれば、この日記で取り上げてきた。
英語訳:
「誰も止められぬ」
日本語:
「誰も倒せぬ」
マイカ総老師の最期の言葉。微妙に異なる。
次の瞬間、逃げるように異界に行く。
『シン』を倒す唯一の手段(とスピラでは広く信じられている)の究極召喚が失われたと聞き、文字通り現実から逃亡した。
「もう何日も喪に服してるんだよ!」
マイカ総老師が崩御し、寺院の僧官達は喪に服しているらしい。
日本語では「モってなに?」とパッセが聞く。
これは英語だと該当する表現が思いつかなかったのか、別の内容に差し替わった。
「お前もオレらの兄は知ってるだろ? 断ることを知らないんだ」
"not in him to"という表現を覚えておきたい。
よりオーバーに訳すと
「断るということは彼の辞書にない」という拡張もできるか。
ストーリー上で取り上げたいネタは、今回は以上。
ちょっとここらで、他の方面に――
装備に目を向けてみる。
今作では、装備に攻撃力や防御力といった数値は存在しない。
原則として、付いているアビリティのみで装備の性能が決まる。
さらに、装備の名前も同様にアビリティによって定められる。
写真は
空きパネルが4個付いた装備の数々だ。
武器にはVariableやFlexibleなど、カスタマイズ性があることを表す単語が付く。
中でも、ボールは
"All-Rounder"という。日本語では「マルチタレント」の名になる。
これに限らず、ワッカの武器はスポーツに由来する名前が多く使われる。
例えば、石化攻撃の武器には"T.K.O."という名称が付く。
アーロンの武器は、英語でも
Murasame(村雨)や
Shiranui(不知火)など日本語名が多い。
英語名が付く物というと、Sentry(進撃の太刀)が挙げられる。「先制」が付く武器で、英語には「歩哨、哨兵」の意味がある。
アビリティ名の方に目を向けると、いくつか法則性が見つけられる。
まず、各種の状態異常攻撃が付く武器には
"touch"が付く。スロウ攻撃なら"slowtouch"だ。
「改」が付くアビリティ(成功率が高い)ならば、"slowstrike"のように
"strike"がつく。
また、「ピンチにプロテス」などのピンチ系は
"SOS"が付く。
七曜の武器については、アルテマウェポンが
"Caladbolg"、ロンギヌスが
"Spirit Lance"に変更された。
他の5つは日本語版そのままと見ていいだろう。
【英語でFF10】
#1 1/20(プロローグ)
#2 1/28(ビサイド島)
#3 2/03(キーリカ島)
#4 2/10(ルカ)
#5 2/18(ミヘン街道)
#6 2/24(キノコ岩街道)
#7 3/03(ジョゼ街道~幻光河)
#8 3/10(グアドサラム~雷平原)
#9 3/16(マカラーニャ寺院)
#10 3/23(ビーカネル島)
#11 4/06(ベベル)
#12 4/21(ナギ平原)
#13 5/04(ガガゼト山)
#14 5/12(ザナルカンド遺跡)
#15 5/19(ベベル~最終決戦前)
#16 5/26(寄り道:ブリッツボール)
#17 6/01(最終決戦・前半)
#18 6/08(最終決戦・後半)
#19 6/22(オメガ遺跡)
#20 6/30(総括)
First updated 2024.05.24 08:37:01