しばらく前に、新たな
炊飯器を買った。
選んだのは
タイガーの製品、JKT-D10Uだ。
せっかくだから質にもこだわりたくなり、
IH式にした。
安いモデルの大半を占めるマイコン式に比べ、ふっくらしたおいしい米を炊くことができる。
圧力IH式には質では及ばないが、価格も高すぎない。
タイガーの炊飯器の特徴に、土鍋釜が挙げられる。
土鍋で炊いた米のおいしさを再現している。
価格は
$430。カナダでIH式の炊飯器を入手しようとすると、これくらいは出す必要がある。
日本でなら、同程度の炊飯器が半額くらいで手に入るだろう。
もっともそれは国内向け製品に限った話であり、海外対応型となると同様に高くなるが。
炊飯器はドライヤーと同じく消費電力が大きいため、変圧器を経由するのは安全性に問題がある。
これひとつ選ぶのに、軽く2時間以上かかった。
メーカーごとの炊飯器の特色を調べて比較検討し、実際にカナダで購入できる候補のリストと照合して選んだ。
もちろん、同じ物なら安く買えるに越したことはない。どこで買うかも考える必要がある。
買ったのは1月後半だったが、当時はドル108円。
正月休みのうちに買えば、ドル106円だった。価格にして860円の差になる。
トロント生活で炊飯器を使うようになったのは2020年からになるが、これまでは
ワンスイッチ式の簡易型しか使っていなかった。
くっつきが激しく、洗うのが大変だった。
今は洗うのもかなり楽に。もちろん、
米のおいしさ自体も明らかに差がある。
最初に食べた時は、確かにその差を実感した。
室蘭で1人暮らししていた頃の炊飯器よりも、こちらの方が高性能だろう。
覚えてないので確実ではないが。
調理モードも搭載されており、シチューやケーキを作れるらしい。
ただ手入れが大変なようで、実際やるかはわからない。
問題は、
シェアハウスでこんな高額な家電を共有スペースに置いていいのかだ。
実際、引っ越したばかりの頃に買ったフライパンは速攻でコーディングが剥がれた。
この家の場合、他の住人に貸すと
「炊いた米ごと鍋を冷蔵庫に入れて1週間放置、おかげで僕は炊飯器を使えない」ということが予想できる。
前の家だったら絶対に安物しか買わなかった。とても他の住人を信用できない。
今は鍋だけ自室で保管している。当面これで行ってみよう。
高い買い物だったが、おいしい米が食べられると生活の満足度が目に見えて上がる。
これから使い込むとしよう。