Switch Onlineの追加パックでは、ゲームボーイアドバンスの作品も楽しめる、

真っ先にプレイしたのは、マリオカートアドバンス。
歴史あるマリオカートシリーズの中でも、突出して思い出深い作品だ。

モバイルアダプタGBで通信すると、タイムアタックの記録を送受信し
全国のレーサー達と競い合うことができた。
これこそGBA版最大の目玉要素だ。
Blackも存分に腕を磨き、数多のライバル達としのぎを削ったものだ。

モバイルで接続すると、各コースの全国ベスト10が表示される。
なんと全20コースランクインを達成する猛者もいた。

ゴーストのダウンロードもできるため、走り方を改善するための参考にできる。


月に1度か2度、合計で15回ほど公式大会が開催された。
コースや周回数、アイテムの有無、単独走かライバルありかの条件が定められる。
使用キャラは指定される回もされない回もある。
例えば「テレサレイクを5周、ルイージ固定、ライバル無し」。
幽霊が苦手なルイージのために用意された条件だ。単独走でさびしさ倍増である。

2002年7～8月には、3ラウンドの大会が行われた。
2、3戦目がスカイガーデン、プクプクアイランドだったのは覚えている。
各回に加え、合計タイムでも順位がつく。

Blackは2度入賞し、夏の大会では景品のマウスパッドをもらった。
使い込んで今は使えなくなったが、実家に置いてあったか？


前述のタイムアタックでも、全部とはいかずとも10コースほど全国ベスト10に入った。
しかし、ベスト1の記録は一度も出せなかった。
この原因は今ならわかる。ライバルの走り方を後追いするだけでは、トップには立てない。
真に勝つには他の誰も見つけていない、かつ最も速い手段を見つけなければならない。

そんなわけで一流のレーサーにはなれなかったが、全国ランキングに顔を出したり大会で入賞したりで
「北海道3強」のひとりを名乗れるくらいの実力はあっただろう。
同時期のポケモンクリスタルも含め、当時のBlackは少しは名の知れたゲーマーだったと言えるかもしれない。


|・ｗ)っ[キノコカップ]

最初はピーチサーキットで始まる。
発売当初は50秒を切れれば優秀といわれていたが、レーサー達の飽くなき研究でタイムが短縮され続けた。

今作では、クッパキャッスルが全部で4コースある。
コース1は最初だけあってシンプルだが、直角コーナーにドッスンなどクッパキャッスルおなじみの要素が早くも登場。
Blackのタイムは0:42:20だった。


|・ｗ)っ[フラワーカップ]

チーズランドのBGMは、名曲揃いの今作でも特に目立つ1曲だ。
ループが長いため、100cc以上だと1ループ聴けないだろうけど。

そしてクッパキャッスル2、これこそBlackが当時最もやり込んだコースだ。
出したタイムは1:02:55、当時全国2位に入った。



これぞマリオカートアドバンスの極意、激突ダッシュである。
壁に向かってキノコを使い、ぶつかる瞬間ジャンプ。
すると、通常より長くキノコダッシュのスピードを維持できる。
アクセルを入れると効果が消えるため、次のコーナーまでアクセルを放すこと。

この激突ダッシュをどこで使うかが、上級者のタイムアタックで重要なところだ。

久々に、このコースでタイムアタックをやってみた。
Switch Onlineでは巻き戻しがあるため、特定の部分だけ練習するのに便利だ。



タイムは1:04:68。2001年12月頃なら、これで全国ベスト10に入れただろう。


|・ｗ)っ[サンダーカップ]

このGBA版に限り、5種類のカップが存在する。
フラワーとスターの間にサンダーカップが挿入された。
GC版からは元の4カップに戻ったが、DS版から復刻コースが定番化した折に
サンダーカップはそちらの名称のひとつとして再利用されている。

64版と異なり、今回はルイージサーキットが3種類のサーキットで最も難しい。
続くスカイガーデンも、当時やり込んだコースのひとつだ。

プクプクアイランドでは、驚くべき方法でタイム短縮を狙える。
詳しいやり方は忘れたが、確か海に飛び込んでスタート前に戻るんだった気がする。
しかし、今回やったらできなかった。もしかして修正された？

ちなみに、今作では30秒未満のタイムは記録として認められない。
そのため、プクプクアイランドとヘイホービーチの全国ランキングには0:30:00が並んでいた。
Blackも前者のみランクイン。


|・ｗ)っ[スターカップ]



コインロードで有名な、スノーランドで始まる。
そのコインの枚数、実に33枚。1周目で頂こう。

このコースのランキングはワリオが独占していた。
雪原でほとんど減速しないという、隠れた特技を持っている。

リボンロードでは立体交差の大ジャンプが2つあるが、1つ目のジャンプ台から2つ目の着地点に飛べる。
このショートカットを使えば、GPでは負ける要素は無いだろう。



3周とも決めれば、相手を周回遅れにできる。

最終コースはクッパキャッスル3。ここも相当やり込んだ。
1:08台は出したと思うが、それ以上行けたっけか？


|・ｗ)っ[スペシャルカップ]

64版と同じく50ccから挑戦できるが、SFC版のように他の全カップ制覇が要求される。
100cc以降も、各クラスでスターカップまでクリアしないと挑めない。

今作から、スペシャルカップの3コース目はクッパキャッスルが定番となった。
このクッパキャッスル4は、3までの要素を全て取り入れた上に
コースの長さが今作で最も長く、さらにショートカットも無い。
熟練のレーサーでも、1分30秒台前半くらいが限界だろう。
Blackのタイムは1:35:93。全国10位に入った。



最後はもちろんレインボーロード。マリオカート伝統の最終コースだ。
今作では難しいというより厄介なコースで、ほとんどの部分でコース縁がジャンプバンになっている。
うまく使えば大胆なショートカットができそうだが、操作ミスひとつでコースアウト。
難しいと名高いSFCやGCのレインボーロードとは、また違った手強さがある。


スペシャルカップをクリアすれば、スタッフロール。
最初に出てきて高速回転する4人は、GPの結果で5位以下になった顔ぶれだ。

スタッフの名前は、50ccではひらがな、100ccではカタカナ、150ccでは英語で表記される。
さらに、キャラの顔アイコンが隣に表示される。好きなキャラだろうか？
集計してみるとマリオが12人で最も多く、次いでキノピオとヨッシーが10人だった。


さて、今作にもおまけコースがある。
SFC版の20コースが復刻されるという、レトログランプリの先駆けとも言える隠し要素だ。
条件は一度全カップを制覇した後、GPをリトライし合計コイン100枚以上で走破すること。
すると、対応するクラス・カップのおまけコースが出現する。
例えば50ccのスターカップで条件を満たすと、50cc・スターのおまけコースが解禁される。

ただし、ドッスンなどのギミックがほとんど省略されている。



クッパ城3の名物・4連ドッスンもこの通りいない。

さらにSwitch Onlineで今作をやっている時点で、SFC版もプレイできる。
実のところ、そちらでやればいいという話で。


だが、フリーランモードを使うと面白いことができる。
周回数（3周か5周）、アイテムとコインの有無を設定し、1コース単位で走るモードだ。例えば……



「とても短いコース」
バニラレイク1を150ccで3周、アイテム無し、コインあり。
SFC版で最も短いコースをこの条件で走れば、相当短いタイムが出る。
2周目以降はラップ10秒を切るのも簡単だ。




「とても長いコース」
GBA版のクッパキャッスル4を50ccで5周、アイテム、コイン無し、キノピオを使用。
こちらはGBA版のコースになるが、最も時間がかかるのはこれだろう。
まずは4分を切ることを目安に走ってみよう。




また、復刻コースのレインボーロードの難しさも特筆したい。
触れただけでスピンするスーパードッスンはいないが、道幅があまりにも狭すぎる。
150ccで走ろうものなら、落ちないように走るだけでも相当に大変だ。
調子が悪ければ簡単に最下位になるだろう。


かなり長い日記になったが、思い出深いマリオカートアドバンスを久々にプレイした。