レッドカードって何ですか?
霧雨…そしてうっすらと先が見えてくる。自転車をこいでいると、顔に当たるのがちょっと気持ち良い。しかし、そんなことも長くは続かないというやつなんですよ。学校が終わってすぐに塾がある。「面倒くさい…」今日もそう思いつつも家を出る。いつもの集合場所、にみんなはもう着いていた。私は一番後に着いた。みんなに迷惑をかけたと思いつつも、謝りはしなかった。塾が終わる。いつもどうり、今日も独りで帰るかと思ったとき。一人だけいた、私と同じ学校の人。私は、その人と帰ることにした、というかお決まりですね。いつもは独りで帰るはずの帰り道は、今日はなんだかちがく見えた。そして、帰り道を半分ぐらいまで来たときだろうか。とある警察官っぽい人に呼び止められた。何だろう?私はそう思いつつ自転車を止める。「…だから、これは並列進行といって立派な犯罪なんだよ」そう、並列進行だ。私は並列進行で呼び止められたのだ。まぁそんなことはどうでもいい。私は早く帰りたかったから。適当に、それでも正確に住所・氏名・電話番号などを答えていく。そして、こんなものをもらった。自転車レッドカードいらない、いらないよこんなの。私ははっきりそう思った、が言葉には出さなかった。まぁどうでもいいことだが。(どうでもよくないかな?)もらったものはしょうがない、何かの記念でにもするかな。そう思う。今は、私のすぐそばのテーブルの上に乗っている。真っ赤に光輝きながら。終わり。