決めておかなきゃ優先順位。
「あ~帰る家があって良かったぁ」昨日、旦那が帰宅したときの第一声。笑いながら言う旦那の言葉は他人事で、危機感はありません。あのまま延焼し、いくら賃貸だと言っても中身は我が家の全財産。それが燃えていくのをただただ見てるだけだったのかもしれない。そう思うと本当にゾッとした。家の中はすす臭く、旦那は火事現場に一番近い所にあるトイレに入って「クサッ」その次に近いお風呂場に入って「クサッ」最後に外に干していた洗濯物を臭わせて「クサッ」そう・・・臭いんです。洗濯物は臭いのキツイ柔軟剤を多めに入れてすべて洗い直した。「でも家が燃えた臭いでよかった。人が焼けた臭いだったらもっと凄かっただろう・・・」旦那にそう言われてまたまたゾッとした。非常持ち出しって、本当の非常時には持ち出せないのかもしれない。命一番!子供を連れ出すのが精一杯かもな。家財を持ち出すために、もう一度火の中に飛び込む勇気は生まれるのだろうか。次に持ち出す優先順位は?金銭。PCと膨大な写真データが入っている外付けハード?・・・この順位で良いのか?毎日何気に使っているもの、置いてあるもの。もしもって時は見捨てなきゃならないんだよなぁ。今はちょうどお雛さまも出てて、持って逃げたいが無理だろう。水害に遭ったときはまだ独身で、自分のものだけで良かった。だからGLAYの物も、買ったばかりの靴も持って逃げれた。しかし今は守るべきものが多すぎる。旦那がいないとき、自分ひとりでどこまでこの家を守れるのか凄く不安になった。ど~っと疲れが出る私を笑顔にさせてくれたのがこれ↓ 番組終了で2,000円も安くなっていた「シンケンジャー」のパジャマ。これも放り出して家に帰るはずだったんだけど、しっかりレジ。・・・帰らなきゃ!と焦る反面、今の私には家財を運び出せないし もうどうしようもないって思う気持ちもあったんだよねぇ。 着替えがなくなるならここで買っておかなきゃ・・・とかいろいろ駆け巡ったわけ。「消防車来た!救急車来た!」とずっと言っていた3歳児はこのパジャマで殿になりきり、それはそれは喜んで寝てくれた。そして今日、朝からやたら家の前を通る人が多い。一夜明けた出火元の家は1階の雨戸が締められ、ひと気はない。火元と思われる部屋は屋根は一部抜けてるけど、壁は残っていた。隣家の壁も綺麗なまま。最小限で消火できたことを物語っている。通行人は決まってうちの前に立ち止まり、斜め向こうに見える火事現場を見てる。数人集まれば、立ち話が始まる。ウロウロしながら覗かれてるのも判るし、いい気分じゃないね。