今日は「ボーイズビィアンビシャスデー」です!
ボーイズビィアンビシャス(少年よ大志を抱け・青年よ大志を懐けなどと訳されている)は有名な言葉で時代を経ても知っている人が多いことでしょう。教え子である札幌農学校(現北海道大学)1期生との別れの際にクラーク博士(ウィリアム・スミス・クラーク)が発した言葉とされています。1877年4月16日の現在の北広島市島松での学生達との別れの時の言葉の一部です。場所は当時の島松駅逓所で現在も国指定の史跡として残されています。ただこうした言葉を実際に発したかどうかは疑問とされた時期がありました。後世の創作によるものだと考えられた時代があったのです。後に1期生である大島正健の残した文章や講演会の内容記述などの発見検証から事実と考えられるようになりました。北広島市島松 旧島松駅逓所内村鑑三編集の雑誌 に掲載された大島の記述では以下のようになっています。先生をかこんで別れがたなの物語にふけっている教え子たち一人一人その顔をのぞき込んで「どうか一枚の葉書でよいから時折消息を頼む。常に祈ることを忘れないように。では愈御別れじゃ、元気に暮らせよ。」といわれて生徒と一人々々握手をかわすなりヒラリと馬背に跨り、"Boys, be ambitious!" と叫ぶなり、長鞭を馬腹にあて、雪泥を蹴って疎林のかなたへ姿をかき消された。 北広島市島松 塔央には「青年よ大志を懐け」の文字が北広島市島松 クラーク博士記念碑大島の講演会の内容を記録した安東氏の残した文章によれば、全文は「Boys, be ambitious like this old man」であり、これは「この老人(私)のように、あなたたち若い人も野心的であれ」という意味になるとのことです。クラーク博士クラーク博士は母国のアメリカに戻った後は知人と共に鉱山会社を設立し当初は大きな利益を上げましたが結果として失敗しました。その知人の横領逃亡が要因だったと言われています。銀価格の暴落が主要因だったとの説もあります。晩年は心臓病にかかって寝たり起きたりの生活となり失意のうちにこの世を去りました。59歳で亡くなったとされていますが、北広島市の記念碑には「六十歳で没す」と記載されています。にほんブログ村北海道 (ハレ旅) [ 朝日新聞出版 ]価格:1296円(税込、送料無料) (2019/4/15時点)北海道ガーデン 完全ガイド [ 大泉 省吾 ]価格:1728円(税込、送料無料) (2019/4/15時点)北海道絶景めぐり 国道の旅 [ (趣味/教養) ]価格:2422円(税込、送料無料) (2019/4/15時点)