テーマ:今日は何の日?(2)
カテゴリ:カテゴリ未分類
昭和31年(1956年)に、南極観測船「宗谷」で越冬隊員11名と犬ぞり隊のカラフト犬22頭が南極に送られました。3頭は病気のため帰国、19頭のうち越冬中に病死、行方不明となったものを除いて15頭が活動していました。昭和33年(1958年)に、第二次越冬隊が「宗谷」で南極に向かいましたが氷にはばまれて断念。11人の越冬隊員は救出されましたがカラフト犬の救出は困難で、鎖につながれたまま置き去りにされました。
昭和34年(1959年)年1月14日にヘリコプターが「ジロ」「タロ」の2頭が生存していることを発見。このニュースは南極から打電されましたが、世界中で話題となりました。 世界を「愛と希望と勇気」の感動でつつんだ日として「愛と希望と勇気の日」とされました。 この事実は「南極物語」として映画化され観客動員数880万人を記録しました。しかし、犬を置き去りにした隊員に対する世間の厳しい批判などがあり、ただ単なる美談として終わった訳ではありません。タロ、ジロはペンギンやアザラシを捕食して生き抜いたことから、ペンギンやアザラシの受難として受けとめる人たちもいました。後にタロとジロに襲われるアザラシ親子の苦難をテーマ―にした映画もつくられています。 その後「犬を放置し野生化した場合の南極の生態系」が問題となり、現在は南極に動物を連れていく事が禁じられています。 ジロは南極で亡くなりましたが、タロは5年後に日本に生還し北海道で暮らしました。40年ほど前だと思いますが、私が北大植物園を訪れた時はタロはまだ元気でしたから、かなり長生きしたんだろうと思います。 南極物語DVD、3日以内に発送! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|