テーマ:★オリンピック★(1568)
カテゴリ:スポーツ
日本はオリンピック最終日にもレスリングとボクシングで金メダルを獲得と大活躍でした。今大会ではメダルに手が届かなかった種目においても健闘が目立ちましたね。勝負である以上はメダルを何としても取りたいとの思いもあるでしょうが、私個人としてはメダル以上に大切なものもあるように思います。それは感動と勇気とチャレンジ精神を私たちに与えてくれたことだと思います。
今回のオリンピックで残念に思うことも多々ありました。メダル獲得に固執するあまり予選の順位にこだわり、疑問の残る競技もあったことです。その顕著な例がバトミントンで、中国・韓国など4チームが無気力試合で失格となりました。予選では運不運もあり初戦で金メダル候補と対戦しなければならないこともあります。でも結果にこだわらず全力でプレーをして敗戦したなら何も恥じることはないと思います。 今回は金メダルを期待されながら手が届かなかった種目もあり批判もあったようです。戦うのは選手自身で、周囲がとやかく言う事ではないと思います。全力で戦ったのに金メダルを逃した或いはメダルに手が届かなかったということもあるでしょう。率直にその健闘を讃えたいですね。
国民の過度な期待も問題であり、それが選手への大きなプレッシャーになることも多いかと思います。若い人は分からないと思いますが、昭和11年のベルリンオリンピックのラジオ放送でNHKのアナウンサーが「前畑頑張れ!」と20回以上も絶叫して日本人を熱狂させました。私が生まれるずーっと前の話ですが、有名な話なので何度も耳にしました。 前畑選手は200メートル平泳ぎの選手ですが、ベルリンオリンピックの前のロサンゼルスオリンピックで銀メダルを獲得しました。誇らしげに日本に帰ったところ、日本では金メダルを逃したことに対する失望感が大きく、前畑選手はそれにショックを受け愕然としたそうです。祝賀会では当時の東京市長から「なぜ金メダルを取らなかったのか」と言われ深く傷ついたそうです。
前畑選手はベルリンオリンピックに出場するためドイツに向かう途中「金メダルを取れなかったら、日本へ帰る船の上から身を投げ命を絶とう」と決意したそうです。結果として金メダルを獲得し日本の英雄となりました。
東京オリンピック陸上ではマラソン男子で銅メダルを獲得したのが、東京オリンピックにおける陸上の唯一のメダルとなった。彼はメキシコオリンピックの金メダル候補として一躍脚光を浴びることになる。彼は自衛隊に所属していたが、結婚を目前に上司から「結婚よりも金メダルが大事」として破談に追い込まれるという事件も起こる。周囲の期待の高さもあってオーバーワークを重ね、持病であった腰痛が悪化し椎間板ヘルニアの手術を受けるが思うようには回復しなかった。メキシコオリンピック開催の年に自衛隊体育学校宿舎でカミソリで頚動脈を切って自らの命を絶ったが27歳だった。 「金メダルが確実」などとマスコミで騒がれ国民の期待も高まると、その選手に対するプレッシャーはかなりのものであることは容易に想像できます。金メダル候補でなくともオリンピック選手にかかる重圧は相当なものでしょう。「周囲がもう少し温かい目で見守り、ゆとりをもって応援できないのか」という思いは私だけでは無いと思うのですが・・・。今大会でプレッシャーと戦いながら頑張り続けた選手たちに拍手喝采です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年08月13日 16時55分21秒
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